2016年 01月 21日

【DB7】インナーチューブコーティング考察

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ブラケットの付いていないインナーチューブを見ることが出来るなんて、果たして想像出来ただろうか。
ブログを始めて7年程経ち、少しずつ積み重ねてきたモノが、今とても大きく成長したように感じます。最初の頃と比べて、まさか同じ人間と思えるでしょうか。モントークのオイル交換すらビビってディーラーに任せていた位ですから。

エンジンは割とバラせるんです。壊す気になれば、それなりに分解できます。
しかし、インナーチューブのブラケットは専用の工具がなければ外す事は出来ません。
専用工具がなければ外せない箇所はいくらでもありますが、このブラケットに関しては基本的には『外す必要の無い』箇所です。

にも関わらず、明確な意思を持って的確にバラした事は、私にとっては大きな意味があるのです。

感慨深いなぁ〜。。。

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いってらっしゃい☆

ーーーーさて、コーティングの種類ですが、

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リアのダンパーロッドと同じく、『クロムナイトライド』にします。物性表を見る限り、どう考えてもこれしかないでしょう。
強いてあげるなら、耐摩耗性に関しては一歩譲る部分がありますが、これは要するに耐久性に関する部分ですから、動きの良さ等の性能を重要視するのであれば一歩位譲って然るべきでしょう。

それに、オーリンズ製のゴールドチタンコーティングが、東洋硬化さんが行うものと同じであるという根拠はありませんが、『同じようなもの』だと仮定すると、耐摩耗性に関しては向上する訳ですから御の字と言えます。
その点で考えると、純正のゴールドチタンコーティングが10000kmも保たずに薄れてきたことからも、耐摩耗性が低い(東洋硬化さんのものと『同じようなもの』)と言えるのでは無いでしょうか。

インナーチューブに求められる性能としてやはり重要なのは、『離型性』と『相手材衝撃性低さ』でしょう。『離型性』は滑りの良さ、『相手材衝撃性の低さ』はゴムシールへの攻撃性です。
ゴールドチタンコーティングからクロムナイトライドに変更することで、全ての面で性能が上がるのです。

ただし

オーリンズであるというアイデンティティは、無くなりますが。
でも、そこにはそんなにこだわってない。というかむしろ、オーリンズ『なのに』銀色チューブという異端児感にゾクゾクしますねぇ??

純正でも文句無いフィーリングでしたが、それよりも一回り上質な物になると思うと、もうワクワクムズムズしますねぇ〜??



余談

昔、「チタンコーティングにするとゴムシールに良い」って誰かに聞いて、その時乗ってたRM125のインナーチューブをパープルブラックかバイオレットにしたんですが、完全に間違ってましたね(笑)
その時は硬度表しか見せてもらってなくて、それなら一番硬いのがいいに決まってる位にしか考えませんでした。
まぁ、その頃は黒っぽいインナーチューブへの憧れがありましたから、性能が良いからと言ってクロムナイトライドにしたかどうかは、定かではありませんが。

それからずーっと、チタンコーティング=シールに良い、なんなら滑りも良いって思ってましたが、唯一それを否定してくれたのが、ほかならぬうえさかさんでした。

「tmは良いマシンだと思うが、なぜインナーチューブはチタンコーティングではないのか?まだ伸びしろがあるのではないか?」

そう考えていた私に、「良いものだったら、とっくにtmが採用している。」と言ってくれました。

その時はにわかには受け入れ難く、逆にうえさかさんに懐疑的になった程でしたが、tmというマシンがそれを証明していたので、現実を受け入れるしかありませんでした。

tmマルゾッキが、通常のメッキだったか、クロムナイトライドだったのかは定かではありませんが、今になって思えば、あれが正解だったと言えますね。

こうなってくると、今度は、オーリンズというメーカーに懐疑的になってきますねぇ。

ちなみに、BIMOTAのオーリンズはスウェーデン製なので、インナーチューブは全部コーティングされていますが、DUCATI等の日本仕様のオーリンズは外に出る下半分しかされておらず、見えない上半分はクロムメッキのままです。

ヨーロッパの人は、オーリンズよりマルゾッキの方が好きだという理由が、わからなくもないですね。
DB7も、ヨーロッパ仕様はマルゾッキですから。

ただ、日本仕様のオーリンズが半分コーティングなのも、もしかするとせめて上のスライドメタルだけはクロムメッキとあたるようにして、少しでも滑りを良くしようとしていたとも、考えられなくもありません。場所が、その部分に適合しているかどうかは定かではありませんが。
ただのコスト削減じゃ無いかもしれませんね。。。。。

まぁ、全ての話の根拠は、東洋硬化さんの物性表が元になっているので、確かなものではないのですが。。。

by tm144en | 2016-01-21 03:28 | BIMOTA DB7S | Comments(3)
Commented by tmフリーク at 2016-01-21 09:59 x
厳密にいうとメッキを施すというのはミクロン単位でインナーの系が太くなります。それなのにオイルシールはそのまま?返ってフリクションが増え、あたりが出るまで時間がかかる。また、そこまで言うならメッキに合わせた素材も必要になるでしょう。また、マシン使用状況です。オンとオフ、メンテサイクルでも変わります。
でも、大ちゃん、あんたはえらい。
Commented by ノーベル田中 at 2016-01-21 14:53 x
メッキをすると厚みが変わるので
新規で部品を製造する場合はその厚みも考慮した公差で製造されます。
ただ同じNC設定値でもばらつきは出るのでゼロ公差に近い
要求度だとその後の選別ではじかれる物が出てくるので
当然部品単価は上がりますしその後メッキをどれだけのせるかも
メッキ屋の腕による所が大きいです。
(特にネジなどの小物)
次にインナー等の長尺物はメッキ層に入れて
上げた時点で真ん中と端で均等な厚みには
絶対にならないのでそのあたりを質問した事がありましたが
再メッキの場合はまず状態のよい部分の測定から始め
その後旧メッキを研削→メッキ→円筒研削→研磨の工程で
円筒研削と研磨の段階でインナーチューブの真ん中と端の
メッキ厚は初期測定値を元に規定公差内で収めるそうです。
東洋硬化のQ&Aでも上記と同じ工程を踏んでいる様なので
平行度また厚みによるフリクションは問題ないと思われます。
しかしメッキとシールの相性はあるそうなので
そこがどの程度の影響なのかは個人的には気になりますね。

Commented by tm144en at 2016-01-22 05:27
tmフリークさん

いえいえ、とんでもないです!ありがとうございます☆

オーリンズのコーティングと、オイルシールやスライドメタルとの相性っていうのもあるのかもしれませんね。
私の悪いクセですが、すぐ上っ面の状況だけで判断して、いろいろやらかしちゃうんです。
結果的には楽しんでるんですが(笑)

ノーベル田中さん

「オーリンズは最初カタイ!」という都市伝説をよく聞いたことがありますが、もしそれが本当なら、シールやスライドメタルとインナーチューブとの相性が悪いってことが言えるかも知れないですね。
で、コーティングが薄くなってきてようやく動きが良くなるっていう。

色々想像の域を出ませんが、今の所オーリンズのゴールドチタンコーティングはただの格好だけだと認識してます。


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