ドライブシャフト訂正
2016年 01月 11日
先日、
『ドライブシャフトには、予圧の為のバネが付いている』
と発言しましたが、どうやらこれは予圧の為の物ではありませんでした。試しに縮めてみようとした所一向に縮まなかった為に発覚しました。
構造をよくよく観察するに、どうやらこれはミッションとエンジンとの回転差を吸収する為の物だと考えられます。
分解してみると、
このようになっていました。
左側がエンジン、右側がミッションシャフトへとつながっています。
ミッションシャフトへつなぐギアホイールはシャフトに対してフリーになっており、スプリングに掛けられるプリロードによって固定されているだけとなっています。
なので、ここに大きな回転差が生じると、
このようにスプリングが押し縮められるようになっているのです。
ちなみに、このスプリングのレートを計測してみると、おおよそ10kgf/mmでした。
プリロードが7mmだったので、ギアホイールを押し付けている力が70kgf。
この押し付ける力を超えると、そこから5mmのストロークに50kgfの反力が加わり、回転差の衝撃を吸収するものと考えられます。
というわけで、ベアリングには0.05mm分の予圧がそのまま掛けられていることになります。
しかしながらこれは、走行時は熱膨張によって変化するので、ドライブシャフトも熱膨張しますが、それよりもミッションケースの方がより熱膨張量が大きいと考えられるので、その際の予圧不足を招かない為の0.05mmではないかと思います。
ただ、計測時も80度で行うよう指示されているので、熱膨張は考慮済みのような気もするのですが、はてさて。。。
by tm144en
| 2016-01-11 02:26
| BMW K1
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