2015年 08月 28日

【DB7】ダンパーロッド表面処理考察

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さて、ダンパーロッドの表面処理の件ですが、結論から申し上げますと東洋硬化さんにお願いすることにしました。

その経緯は、と言いますと、まず当初考えていたWPC処理&DLCコーティングは、表面硬度や耐摩耗性の観点では非常に優れているのですが、対ゴムでは張り付きという現象がある為フッ素グリースで対応するという点がどうしても許容出来ませんでした。
そこで、今一度『摺動性』という観点で考察する為、こちらもコーティングのスペシャリストである東洋硬化さんに意見を求めたのでした。

東洋硬化さんでは、硬質クロムメッキを始め、各種イオンプレーティング技術を兼ね備えているので、貴重な意見を伺えると考えました。

HPからの拝借ですが、各種イオンプレーティングには以下のものがあります。

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過去にフォークインナーチューブのコーティングでお世話になったことがあり、その時はこの種類の違いは表面硬度の違いしかないという認識で、それなら1番硬いのがいいに決まってる。そういう考えをしていました。

しかし、今回お話を伺うと、各種コーティングの違いによって、硬度以外にも様々な違いがあることがわかりました。

それがこれです。

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注目すべきは『離型性』と『相手材衝撃性低さ』。
離型性とは、型から外す時の外し易さということになるのですが、今回の場合これが『摺動性』と直結になります。つまり、離型性が良いということは、低摩擦であるということ。

次に、相手材衝撃性低さですが、これは今回の場合ゴムシールへの攻撃性ということになります。
低い方がゴムシールが長持ちすると言えるのでしょう。

以上の2点を重要視すると、ダンパーロッドの表面処理に最も相応しいのは、、、


クロムナイトライド

となりました。

なんか、ネーミングの響きがイイネ??

このクロムナイトライド。フォークなどの処理では1番不人気なのだそう。
表面硬度が1番低いのもそうですが、1番の理由は、

『処理後も、ほとんどクロムメッキと変わらない見た目』

確かに、せっかく高いお金出してコーティングするのだから、見た目が変わって「お!イイねぇ??」と言われたいのはよくわかります。
以前の私もそうでした。表面硬度が低く、色も変わらないクロムナイトライドなど眼中になく、カラフルで傷の付きにくいチタンコーティングにしましたから。
オーリンズやショーワでも純正採用している位ですから、やはり『見た目』というのは重要な要素と言えるでしょう。
しかし、チタンコーティングは、摺動性はクロムナイトライドに一歩譲り、相手材衝撃低さに関しては『×』ですから、如何なものでしょう。(あくまで、東洋硬化さんのコーティングであれば、の話で、各社のコーティングがどうであるかは判りませんが。)

そういえばtmのマルゾッキやKYBはチタンコーティングを一切採用していません。うえさかさんもチタンコーティングには懐疑的でした。

ひょっとすると、1番摺動性が良く、シールへの攻撃性が低いのはクロームメッキじゃないのか?と思い、その旨を東洋硬化さんに尋ねると、、、、、返答がありませんでした(笑)
まぁ、クロムメッキだけじゃ、売上少ないからねぇ(笑)

それに、私としても「再メッキしました〜」よりも、「クロムナイトライドしたんだぜ〜」の方が言いたいですし(笑)
しかも、このブログを読んでる人でしか知り得ない、見た目はまんまクロームメッキというマゾっぷりにゾクゾクしますねぇ〜。普通の人が見ても、なんの変哲も無いけど、知る人ぞ知るという優越感。

で、こーれーにー、

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これで、最強じゃぁないっすか〜?

by tm144en | 2015-08-28 04:58 | BIMOTA DB7S | Comments(3)
Commented by ヒナアユ at 2015-08-29 10:09 x
コーティング、良いですね〜。
オーバーホールの時は参考にさせて頂きます。
僕はサスのグリスにレーシングタスクのTLFOM原液を使い始めました。
まだグリスのナラシが終わっていないので解りませんが、塗ったばかりでも動きは良いです♪
Commented by カエル at 2015-08-29 22:15 x
はじめまして、ずっと何年も拝見しておりましたが、今回初めての書込みです。
フォークインナーのコーティングはDLCをやめて大正解です!
DLCに特化した添加剤がこの世には存在しないので、施工しても『百害あって一利ナシ』の結果となってしまいます。

お節介かもしれませんが、フッ素系のグリスもほとんど効果は認められません。
『ヒナアユさん』も書かれていますが、タスクレーシングのケミカルがお勧めです。勿論、私も使用しておりますので自信をもって推奨できます。
【油屋本舗】でググってみて下さい。

フォークの摺動部にはタスクのTLFOM原液を塗布しTLFOMグリスが最強と思われます。
エンジンオイル、チェーンルブもお勧めですが、一番コスパに優れているのはサスオイルだと思います。
ベアリングに最適なEVO BOOSTグリスもお勧めです。

なんかタスクの回し者みたいになりましたが、アグスタのF3でシフトフィールの良いオイルをあれこれ試した結果、やっと辿り着いたオイルです。
Commented by tm144en at 2015-08-30 18:19
ヒナアユさん
本当のところ、黒っぽいロッドになった方がカッコイイと思うのですが、摺動性が犠牲になるのがどうしても許せませんでした。
実際組んでしまえば、気になるレベルではないのでしょうけど。。。

カエルさん

長きの沈黙を破ってのコメント、ありがとうございます(笑)
ブログ拝見させて頂きましたが、ヨダレジュルジュルもののマシンばかりですね!F3熱がやっと冷めた私には、毒以外の何物でもありませんでした(笑)

TLFOM、気になりますネェ☆お二方に勧められたら、試さずにはいられません。


フッ素グリス、、、、ポチった後でしたが(苦笑)


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