【DB7】ダンパーロッド分解工具作製
2015年 08月 18日
さぁ!やんぜー!
まずは作業台にバイスを固定。
バイスは、アストロさんで購入しました。中古でデカくて良いヤツにしようと考えていたんですが、近所の産業用品の中古屋さんが日曜日休みという『オチ』がありまして、別に急ぎの作業ではないものの、もうここ2週間ほどダンパーロッドのことが頭から離れなかったという経緯もあり、安物でも何でもいいから、即購入出来るものにした次第なのであります。
それと、クランプ部分が回転するタイプである必要があり、それが見事にアストロさんに在庫していたので、私としてはこういう運命の方を大事にしてしまいます。
んん〜🎶なんかイイね☆
では、早速、
切断します!
カナノコの刃は、ステンレスでも切れるハイス鋼にしました。
バイス&ハイスのコンビによって、A2017材ごとき楽々切れます🎶
下手なノコギリで薪切るより楽かも!?
ただ、切断面が美しくないですねぇ〜。この辺はやはり、シロート。
とはいえ、この部分の精度は完成品に関係してこないので、まぁヨシとします。
80mmの物を半分に切って使うことになるので、仮にこのあとの作業で失敗しても、予備として使えます。
さて、今回の『肝』となる穴空け加工となります。
ロッドをしっかり確実に掴むことは勿論ですが、『傷を付けない』という最も重要な要素があります。
穴の位置ですが、クランプする際の開きやすさを考慮し、中心より少しズレた位置にしました。
14mmの穴を開けることになるのですが、まずはしっかり下穴を開けます。
はい。ここは慎重に慎重を重ねます。
以外と難しい下穴開け。
ポンチで凹ませた所にドリルの先端をあてる際、芯が少しズレていても、ポンチの凹みのせいで刃先が滑り込んでしまいます。
そうならないように、100分の1ミリのズレも無いレベルで芯を合わせ、さらにバイスを固定するというのは、かなり神経をすり減らす作業でした(汗)
、、、というか、ボール盤でバイスで固定してやるんなら、ポンチは意味なかったか!?
そして、同じことをもう一度する必要があります。。。
きっとプロの加工現場ではこんなまどろっこしいやり方では無いでしょうが、まぁそれはそれ。
1ミリ掘ったら一旦上げ、1ミリ掘ったら一旦上げを繰り返すこと40回。
綺麗なキリコを確認しながら、ゆっくりと進みます。
穴が深くなってくると要注意で、キリコが詰まったりしないよう、常に綺麗にしながら少しずつ少しずつ掘り進めていきます。
これも、プロの加工現場では切削速度と送り量のバランスで、いかに生産性を上げれるかが重要になってくるのですが、私がやっているのは趣味のワンオフ品ですから、ゆっくり確実に作業を進めます。
無事、貫通☆☆☆
さぁ、山場は超えました。
最後の加工は、クランプの為の切り込み。
フロントフォークのクランプを参考に、3〜4mm程の開きにします。
が、カナノコの刃の厚みが2mm程なので、4mmの切り込みをいれる為にはどうしたものか。。。
普通に2列に切ろうとしても、先に切った方に刃先が滑り込んでしまうことは必至。
そこで考えた方法は、
まず1本目は普通に切り、2本目を切る時に、
このように、1本目の方をバイスに丁度隠すようにして固定すれば、あとはバイスにそって刃を動かせばピッタリ2本目を切ることが出来るのではないか?というもの。
そして、、、
バッチリ☆☆☆
、、、いや、実はちょっと苦労しましたが(苦笑)
というのは、一番最初に切った時の、あの雑な切り口のせいで、バイスで挟んだ時にしっかりとまっすぐに固定されなかったのです。
それでちょっと斜めになった部分から刃が滑り落ちてしまうようになってしまい、思い描いた通りにはいかなかったのでした。
『完成品の精度に関係無い』と雑な作業をした結果、苦労を強いられることになってしまったのです。
いやはや。私もまだまだ甘ちゃんですなぁ。
とはいえ、まぁ、取り敢えず形は完成しました。
あとは表面のバリ落としを金ヤスリとゴム砥石で行い、『肝』の部分は、
コンパウンドで磨きます。
ドリルの切削穴も、そこそこ綺麗ではあったのですが、ピカピカのロッドを刺せるレベルではありません。
おそらく、ボール盤の回転軸の精度、ブレが影響したのか、切削表面に薄ら傷が入ってました。
理論上の『真円』とは言いませんが、磨くだけ磨いて鏡面にすることで、ロッドへの攻撃性を可能な限り下げるようにします。
ま、とりあえずこんなもんでいいかな?外すのは傷の入ったロッドですから。
次取り付ける時までに、もう少し綺麗に磨いておくということで良いでしょう。
さて、それではいよいよロッドを掴む時がやってきました!!!
使い方は、
こんな感じです。
当初、ボルトで締め込む事を想定していましたが、バイスで充分ということに気がつきました。
ロッドの径は14.3mmで、今回空けた穴は14mm
しかし、先のドリルの『ブレ』があったからか、シャフトは比較的引っかかりなく穴に挿入出来ました。
ただ、念の為クランプをマイナスドライバーで広げながら入れます。
さらに念には念を入れ、クランプ部分にはグリースを塗布。
傷防止の効果もありますが、クランプの精度も良くなります。
え?グリースを塗ったのでは滑るのではないかって?
いえいえ。フォークのクランプもそうですが、ちゃんとした精度のものであれば、グリースで滑ってしまうことはありません。
それより、(メッキがかかっていればそれほど懸念する必要はありませんが)クランプの力が均一に掛かる分しっかりと固定されます。
ボルトの座面が広い時に、座面にグリスを塗って締め付け軸力を一定にするのに似てますね。
(軸力を測定したわけではありませんが。。。)
バイスをしっかり締め込むと、、、、、
うむ!!ビクともしない!!!
ネジロック剤が使用されているはずなので、ヒートガンで熱します。
そして、
3、、、
2、、、
1、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
、、、
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
まずは作業台にバイスを固定。
バイスは、アストロさんで購入しました。中古でデカくて良いヤツにしようと考えていたんですが、近所の産業用品の中古屋さんが日曜日休みという『オチ』がありまして、別に急ぎの作業ではないものの、もうここ2週間ほどダンパーロッドのことが頭から離れなかったという経緯もあり、安物でも何でもいいから、即購入出来るものにした次第なのであります。
それと、クランプ部分が回転するタイプである必要があり、それが見事にアストロさんに在庫していたので、私としてはこういう運命の方を大事にしてしまいます。
んん〜🎶なんかイイね☆
では、早速、
切断します!
カナノコの刃は、ステンレスでも切れるハイス鋼にしました。
バイス&ハイスのコンビによって、A2017材ごとき楽々切れます🎶
下手なノコギリで薪切るより楽かも!?
ただ、切断面が美しくないですねぇ〜。この辺はやはり、シロート。
とはいえ、この部分の精度は完成品に関係してこないので、まぁヨシとします。
80mmの物を半分に切って使うことになるので、仮にこのあとの作業で失敗しても、予備として使えます。
さて、今回の『肝』となる穴空け加工となります。
ロッドをしっかり確実に掴むことは勿論ですが、『傷を付けない』という最も重要な要素があります。
穴の位置ですが、クランプする際の開きやすさを考慮し、中心より少しズレた位置にしました。
14mmの穴を開けることになるのですが、まずはしっかり下穴を開けます。
はい。ここは慎重に慎重を重ねます。
以外と難しい下穴開け。
ポンチで凹ませた所にドリルの先端をあてる際、芯が少しズレていても、ポンチの凹みのせいで刃先が滑り込んでしまいます。
そうならないように、100分の1ミリのズレも無いレベルで芯を合わせ、さらにバイスを固定するというのは、かなり神経をすり減らす作業でした(汗)
、、、というか、ボール盤でバイスで固定してやるんなら、ポンチは意味なかったか!?
そして、同じことをもう一度する必要があります。。。
きっとプロの加工現場ではこんなまどろっこしいやり方では無いでしょうが、まぁそれはそれ。
1ミリ掘ったら一旦上げ、1ミリ掘ったら一旦上げを繰り返すこと40回。
綺麗なキリコを確認しながら、ゆっくりと進みます。
穴が深くなってくると要注意で、キリコが詰まったりしないよう、常に綺麗にしながら少しずつ少しずつ掘り進めていきます。
これも、プロの加工現場では切削速度と送り量のバランスで、いかに生産性を上げれるかが重要になってくるのですが、私がやっているのは趣味のワンオフ品ですから、ゆっくり確実に作業を進めます。
無事、貫通☆☆☆
さぁ、山場は超えました。
最後の加工は、クランプの為の切り込み。
フロントフォークのクランプを参考に、3〜4mm程の開きにします。
が、カナノコの刃の厚みが2mm程なので、4mmの切り込みをいれる為にはどうしたものか。。。
普通に2列に切ろうとしても、先に切った方に刃先が滑り込んでしまうことは必至。
そこで考えた方法は、
まず1本目は普通に切り、2本目を切る時に、
このように、1本目の方をバイスに丁度隠すようにして固定すれば、あとはバイスにそって刃を動かせばピッタリ2本目を切ることが出来るのではないか?というもの。
そして、、、
バッチリ☆☆☆
、、、いや、実はちょっと苦労しましたが(苦笑)
というのは、一番最初に切った時の、あの雑な切り口のせいで、バイスで挟んだ時にしっかりとまっすぐに固定されなかったのです。
それでちょっと斜めになった部分から刃が滑り落ちてしまうようになってしまい、思い描いた通りにはいかなかったのでした。
『完成品の精度に関係無い』と雑な作業をした結果、苦労を強いられることになってしまったのです。
いやはや。私もまだまだ甘ちゃんですなぁ。
とはいえ、まぁ、取り敢えず形は完成しました。
あとは表面のバリ落としを金ヤスリとゴム砥石で行い、『肝』の部分は、
コンパウンドで磨きます。
ドリルの切削穴も、そこそこ綺麗ではあったのですが、ピカピカのロッドを刺せるレベルではありません。
おそらく、ボール盤の回転軸の精度、ブレが影響したのか、切削表面に薄ら傷が入ってました。
理論上の『真円』とは言いませんが、磨くだけ磨いて鏡面にすることで、ロッドへの攻撃性を可能な限り下げるようにします。
ま、とりあえずこんなもんでいいかな?外すのは傷の入ったロッドですから。
次取り付ける時までに、もう少し綺麗に磨いておくということで良いでしょう。
さて、それではいよいよロッドを掴む時がやってきました!!!
使い方は、
こんな感じです。
当初、ボルトで締め込む事を想定していましたが、バイスで充分ということに気がつきました。
ロッドの径は14.3mmで、今回空けた穴は14mm
しかし、先のドリルの『ブレ』があったからか、シャフトは比較的引っかかりなく穴に挿入出来ました。
ただ、念の為クランプをマイナスドライバーで広げながら入れます。
さらに念には念を入れ、クランプ部分にはグリースを塗布。
傷防止の効果もありますが、クランプの精度も良くなります。
え?グリースを塗ったのでは滑るのではないかって?
いえいえ。フォークのクランプもそうですが、ちゃんとした精度のものであれば、グリースで滑ってしまうことはありません。
それより、(メッキがかかっていればそれほど懸念する必要はありませんが)クランプの力が均一に掛かる分しっかりと固定されます。
ボルトの座面が広い時に、座面にグリスを塗って締め付け軸力を一定にするのに似てますね。
(軸力を測定したわけではありませんが。。。)
バイスをしっかり締め込むと、、、、、
うむ!!ビクともしない!!!
ネジロック剤が使用されているはずなので、ヒートガンで熱します。
そして、
3、、、
2、、、
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by tm144en
| 2015-08-18 03:37
| BIMOTA DB7S
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