2015年 07月 11日

ブレーキフルードの熱膨張を考える (その2)

昨日の記事に、間違った認識がありました。
ブレーキ作動時、リザーブタンクの液面が増えるという部分ですが、

『ブレーキ作動時は、リザーブタンクはブレーキマスターピストンによって隔離されるので、フルードが膨張しても液面は増えない』

ということに、今日になって気がつきました。

したがって、リザーブタンクの液面が増えるとすれば、ブレーキリリース直後、キャリパーの熱が走行風によって冷却されるまでの間にマスターピストンが戻り、リザーブタンクが開通されたら、キャリパー内で膨張している分のフルードが逆流してくる形でリザーブタンクの液面を押し上げると考えられます。

その観点で考えると、一番リザーブタンクの液面を押し上げる状況としては、ハイスピードからの急ブレーキによる『停車』です。発熱したキャリパーに走行風が当たらないので、放熱効率が悪くなるからです。
ただし、実際にどれくらいの時間なのかは実験してみないと判りません。



[ハードブレーキ時の「ゴリゴリ感」を考える]

下り坂や、ハイスピードからのハードブレーキをかけると、ハンドルに「ゴリゴリ」というような振動が伝わってきます。
路面のデコボコをもろに拾ってるリジットサスみたいな感触です。

ディスクの歪みや表面の荒れ、という説も聞きますが、それならば全てのブレーキング時に強弱の差はあれど、発生するはずです。

ある一定以上の強さのブレーキング時に発生するので、仮に温度と関係していると考えます。

キャリパーの温度が上がり、フルードの熱膨張によるブレーキ圧力がある一定以上に達することで、瞬間的にディスクを『ロック』してしまうのではないか?
『瞬間的』というのがポイントで、熱膨張と放熱を連続的に繰り返すことで、いわゆるABSの様な作用が発生しているのではないかと考えました。
ロックするほど熱膨張したものの、ロックしたことで発熱がとまり、なおかつ走行風で冷却されるのですぐさま収縮。
収縮しても、ポンピングマスターからの圧力は伝わってきているので、ディスクとの摩擦熱が発生。熱膨張が起こり、ブレーキ圧力が増加しディスクをロックする。。。

リジットサスの振動とABSの振動は違うので、この考察はズレていると言えますが、そもそもABSではないので、リジットサスのような振動を起こすと考えられなくも無いはずです。

いや、ほぼほぼ考えられないでしょうが(笑)

あとは、キャリパーのラジアルマウントやモノブロックなどによる高剛性が影響しているのかもしれません。

本来であればロックしているはずのタイヤも、スリックタイヤのグリップ力によってロックすることなくタイヤを回し続ける。
鍛造アルミのホイールに、ジュラルミン削り出しのフォークボトムクランプという、剛性の高い部材に、直接取り付けられる形のアルミモノブロックキャリパー。

ブレーキング時に発生する『力』の逃げ道がどこにもなくなったことによる『ゴリゴリ』と考えるのが一番自然なのかもしれません。

しかし、、、

F4では発生しなかったような。。。

by tm144en | 2015-07-11 03:42 | BIMOTA DB7S | Comments(2)
Commented by eiji at 2015-07-11 23:17 x
ゴリゴリ感がどんな感じなのか、文章では分かりませんので、可能性の色々で、
自分の体験から、
ブレーキパッドの編磨耗やステアリングステムベアリングやトップブリッジの締め付け、
フロントサスの湯面や性能&セッティング、リヤ周りの不具合がフロントに影響、
キャリパーピストンのシールに不具合&キャリパーピストンに問題。
ZRXでは、フロントフォークインナーチューブのDLCコーティングして、
フォークシールをSKFにして、カートリッジをショップチューンして貰って、
キャリパーピストンはモリブデンショットしてシール類を新品にして、
見た目ノーマルのフルチューンしましたが、最初の1万キロはもうスペシャルでしたが、
フォークシールの劣化でゴリゴリ感などブレーキのタッチに違和感が出ました。
フォークオイルとシールの交換で戻ったので、
感覚がどこから来るのか、原因が色々あって難しいですね。
Commented by tm144en at 2015-07-12 03:30
なるほど、フォークが原因である場合もあるのですね。
確かに、ブレーキング時ではあるものの、フォークの動きに連動しているように思われるので、もしかすると、もしかしますね。

フォークをO/Hした直後の私としては、耳の痛い事実ですが(笑)



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