【DB7】チェーンスライダー考察

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チェーンスライダーを製作する為の母材が届きました。結局また高分子量ポリエチレンにしました。
というのも、ブルコランは私が欲しいちょうど良いサイズの物が売ってなかったのです。この間のカット売りしてくれる所も、長さが5cmまでで、必要なのは7cmなので無理だったのです。
それに、ブルコランの硬度95度では、ちょっと柔らかすぎるようにも感じました。

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純正のスライダーから寸法をとります。

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ざっと、こんな感じ。

、、、と、ここまでやってあることに気がつきます。

「同じ物を作ったのでは、同じ結末を辿るのでは?」

おそらく、材質は純正とは違うものですし、厚みも純正よりはもたせているので、『同じ物』とは言えませんが、このチェーンスライダーの一番の問題は実はその辺ではないのです。

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一番の問題は、削れる部分にボルトの頭がある、ということなのです。
スライダーの削れる箇所は決まっていて、画像の部分。エンジンブレーキ時にチェーンが上側にたわんだ時に擦れているのだと考えられます。
設計士の、エンリコ ボルゲザン氏とアンドレア アクアビーバー氏は、チェーンの『たわみ』を想定してなかったようです。
いや、わかってたけど「ノリ」だったのかな?笑

さて、そんなわけで、スライダーが削れてくるとボルトの頭を削ってしまうので、外す度にいちいちドリルを使用しなければいけませんし、仮にそのまま放っておけば、いずれ頭が取れてスライダーが外れ、フレームが削れてしまいます。

それを考慮し、スライダーに厚みをもたせてボルトの頭を深く埋め込み対処するつもりでいたのですが、先述の通り、根本的な解決とは言えません。
いや、根本的な解決とは、フレームワークにゆとりをもたせることですから、つまり今回の件は構造的欠陥なのです。
(ただし、その欠陥と引き換えに美しいフレームワークを演出しているのですが。美人薄命とはまさにこのこと!)

また、厚みをもたせた分、チェーンとのクリアランスはより近くなるので(数ミリ)、削れる量も増えてしまい、結局の所すぐにボルトの頭まで到達してしまいます。

つまり、固定してる位置に問題があるのです。
なので、固定位置を変えることで、これもまた根本的な解決ではありませんが、スライダーの使用許容量が増えることになるので、コストパフォーマンスの向上と言えるのではないでしょうか。

今考えているのは、スライダーの横幅を増やし、ボルトの固定位置をズラす方法です。スライダーが減っても、チェーンとの干渉が起こらない位置に、ボルトの固定をもってくれば、スライダーの寿命は、ボルトの頭までではなく、フレームギリギリまでとなります。

ただ、問題は『美しく無い』ということであり、bimotaを根底から否定するようなものです。

う〜ん。どうしよう。。。
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by tm144en | 2015-07-02 05:53 | BIMOTA DB7S | Comments(0)

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