ペール缶ストーブ製作(前半)

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だいちゃんガレージの卵形薪ストーブ。
昨年の冬に2段式にパワーアップし、寒い日にも大活躍してくれました。
今年はレンガで囲う事によってさらにパワーアップし、コンクリートむき出しのガレージにも関わらず寒い思いをする事はありませんでした。

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しかしながら、その薄い鉄板ではレンガによって得られる高い燃焼温度に長くは耐えられません。

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以前確認した穴も、数回の使用で見るも無惨な状態に。

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連結部分がひしゃげて、砂時計のような輪郭になっています。
写真で見ると、むしろ歴史のおもむきすら感じ得てしまう程の状態と言えるでしょう。

ーーーーさて、さすがにこれでは使う事は出来ません。使用中に崩壊してしまったら一大事です。

しかし、新しい薪ストーブを買うお金も勿体ないと思ってしまう今日この頃。
ジェットヒーターはありますが、その灯油代すら勿体ない。
勿体ない、勿体ない。

とはいえ、この状態のストーブを修繕するのは、私の技術では不可能。酸化してペラペラになってしまった薄い鉄板を元に戻すことなど出来ません。

ではどうするか?

実は、余ったペール缶がいくつかある。これでストーブが作れそうなもんだが、はてさて。
検索サイトで、『ペール缶 ストーブ』で検索すると、『ロケットストーブ』を作ってる方はたくさん見つかるのですが、普通の薪ストーブを作ってる方は意外といません。

どう考えても簡単に作れそうなのに、やってる人がいないのはなぜなのか?ロケットストーブの方が魅力的だとでも言うのか?
まぁ、ネット上でなかなか探せないだけで、やってる人はいるでしょう。

でしたら、ネット上で簡単に検索できる自作ペール缶ストーブのパイオニアになりましょうじゃありませんか!この人気ブログで←

ペール缶はドラム缶よりも簡単に手に入りますので、ストーブの材料には持ってこいでしょう。

ということで、

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今回は3缶を利用して製作してみます。
ちなみに、思いつきで、作りながら考えているので、まるで計画性など無い事を先に述べておきます。

《①奇跡の網》
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今回、この『奇跡の網』が無かったら、このペール缶ストーブは完成しなかったかもしれません。
多分これは焼き肉用の網で、業務用の厚いヤツなので高温にもそこそこ耐えられます。これがペール缶の底の、丁度良い高さにジャストフィットしてくれたのでした。
これはたまたまあったものですが、もし買うとしたら、中古の厨房用品店に行けば数百円で売ってるはずです。

《②合体》
今回、3つのペール缶を縦に合体させるのですが、合体の方法も出来るだけ簡単確実な方法を取ります。
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一つは底を缶切りで空けます。

もう一つは、

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底から数センチ程度上の部分をグラインダーで切断します。
こうする事で、

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この様にスッポリハマります。
このままでもしっかりハマっていますが、一応、

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ボルトで固定しておきます。

そして、最後の一つ。先ほど網を入れたペール缶と、今合体した2つの下側のペール缶の

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この『耳』の部分を、ペンチで

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この様に潰していきます。
フランジの役割にするので、なるべく大きく出っ張るようにします。

そうしてその2つを、

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このようにボルトで固定します。
今度はただフランジ部分で重なっているだけなので、なるべく多めのボルト(M5程度)で固定します。
フランジ部分もなるべく面がキッチリ合わさらないと隙間になってしまいますが、逆に言えばそこまで密閉されていなくても吸気口として機能するので、精度は適当で十分。
むしろ、ドリルで余計な穴まで空けちゃった程ですし(笑)

《③外観完成》
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これが今回作るペール缶ストーブの本体となる訳です。

燃焼の効率を考えると、熱は下から上に上がりますので、下から吸気し、上から排気するのが最も効率が良いと言えます。
卵形ストーブは(2段型にしたとは言え)、手前側から吸気し、奥に排気する構造なので、燃焼効率の良い造りであるとは言えません。

今回の様に縦長にすることで、燃焼効率の観点では非常に良いと言えますが、それなりに問題点もあります。
一番は安全性。縦に細長い形状の為、自立する力は非常に弱いと言えます。
安定性を高める足を付ける必要がありますが、今回は煙突の差し込みによる固定に頼る形をとりました。この点が今後の課題となります。

あとは、ストーブが縦長過ぎても、寒さは足下からくるので、『燃焼効率』がそのまま『部屋を暖める効率』には繋がらないと言えます。
なるべく低い位置で熱を放出してもらう必要があるのです。

ーーーーとまぁ、うんちくはさておき、後半へ続く。。。
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by tm144en | 2015-02-24 03:45 | 薪ストーブ | Comments(0)

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