【チャレンジ】スイングアーム脱着
2014年 11月 25日
チャレンジのスイングアームを外します。
右側のピボット部分が、M6のボルト3本でフレームに固定されています。
んん?どうなってんだ??
ボルトを外すと、座面を少し浮かすことがきますが、簡単に抜き取れる程ユルくはありません。
なんと、反対側はボルトになってて、しかもこの長さ!!
要するに、左右の固定は独立してるってことなんですね!
右側のピボット部分の裏側をみると、貫通してません。
スイングアームをズラせる『逃げ』のスペースがあるので、その部分を利用してキツくはまったカシャフトを抜き取ります。
右側はボルトではなく、シャフトが刺さっているだけ。
なぜ左右で取り付け方法が違うんだろう。。。
。。。
。。。
。。。
。。。
あっ!!
今気がつきました!!!
スイングアームとフレームの位置関係が違うんじゃん!!
左側はフレームの外側にスイングアームがきてるので、フレームにボルトで固定することが出来ますが、右側はフレームの内側になっているので、ボルトでは出来ず、シャフトの座面をフレームにボルトで固定する、といった方法になっているんですね。
いやぁ〜〜、チャレンジ所有して6年位経ちますけど、初めて気がつきました(汗)
今まで全くそんな所に意識がいかなかったですわ。
面白い造りしてるなぁ〜!
そもそも、シャフトで貫通してないっていうのがどうなんでしょう。
普通は貫通してエンジンにも通ってますから、もしかするとこの構造なら、スイングアームが良い意味で左右に『振れる』のではないでしょうか?
右側のピボット部分に関しては、シャフトに対して固定はされておらず、左右にフリーな状態になってますから、スイングアームの歪みに対して許容してるともかんがえられますよね。
右側は、普通のニードルベアリング。スラストは入ってませんでした。
左側も同じくニードルのみで、スラストは入ってません。
スラスト無しって!!
普通この部分は、ニードルベアリングとスラストベアリングが複合されたものが使用されている事が多いのです。
スラストベアリングとは、
このような構造になっていて、ニードルベアリングがラジアル荷重を受けるのに対し、スラストベアリングではアキシャル荷重を受けるようになっています。
スイングアームは単純な上下運動(正確には回転ですが)だけに見えますが、左右に振れる動きもあるので、それに対するベアリングが必要であるということなんです。
特にチェーン側は、エンジンのトルクで引っ張られる力が掛かるので、よじれ易いというのがあり、チェーン側だけに使用してる例もあります。
BMWがまさか、ピボット部分のアキシャル荷重について無頓着だったなんていうことはないでしょうから、おそらくチェーン側(右側)のフリーランスな構造が、スラストベアリングの代わりの役割を担っているのかもしれませんし、貫通シャフトを使用しない事が理由なのかもしれません。
そのように考える根拠は、やはりあの驚異的な乗り心地の良さ故です。
あれ程の乗り心地を達成させるには、エアダンパーを使用してるというだけではなく、スイングアームもスムーズな動きをしている必要があるでしょう。
いやぁ〜、また新たな妄想の種が植えられたなぁ〜(笑)
by tm144en
| 2014-11-25 12:25
| BMW G650x challenge
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