2014年 11月 21日

【DB7】スイングアームピボットの修正を考える(その2)

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さて、スイングアームピボットズレの件ですが、なんとなく方向が見えました。

TIG溶接の本と鉄の本を基に考えた結果、熱したりせずそのままプレスでスイングアームを塑性変形させて軸を出す、という方法論が無難であるように思えます。

TIG溶接においても、溶接による歪みを矯正する為にプレスによる塑性変形の方法があるとのことでした。(4種類の方法の内の1つ)

私が懸念していたのは、溶接部分に塑性変形に及ぶ力を加えることで、割れたりヒビが入ってしまうのではないか、と考えていたのですが、多少の矯正程度では問題にならないようで、特に注意するような事も書かれていませんでした。
むしろ、TIG溶接は他の溶接と比べ非常に優れているので、その点でも大丈夫であろうと考えられます。

一つ気になるとすれば、鉄は塑性変化した部分は『硬くなる』という性質がある点。
硬い→柔軟性が乏しい→ポッキリ折れるという事が言えますが、これも、同じ部分を何度も塑性変化させたらの極論で、一度の修正程度での硬さの変化は、無視できる範囲ではないかと思います。

逆に、もし熱を加えて修正した場合、鉄の結晶組織の変化による硬さ、柔さの変化、500℃脆性などの問題、寸法の変化など越えなければならないハードルは多々あります。
パイプの向きを180℃曲げる!、、、というのなら已む無しかもしれませんが、写真にあるように、軸の先端部分で数ミリ程度のズレですので、根元部分において必要な修正量は1度にも満たない量と言えます。
その程度の塑性変形などは、鉄の、というかクロームバナジウム鋼及びTIG溶接の強度、剛性をもってすれば、あまりにも小さなレベルであることは、容易に想像できます。

むしろ考えるべきは、変形によるヒビ割れや強度低下などでは無く、

どれだけ正確に塑性変形させることができるか

と言う部分に尽きるのでしょう。

つまり、先日相談した野田自動車さんのような、正確なジグの上で適正な油圧プレスで修正していくような方法が必要最適だと言えるのです。

野田自動車さんが、「大丈夫だよ!」と言っていた言葉を鵜呑みにせず、随分遠回りしてしまいましたが、結局は「その方法が良いのかなぁ〜」という部分に落ち着いてしまった訳です。

とはいえ、それならそうと、お値段の方でちと苦しい。
いや、やる事のクオリティーを考えれば当然の出費なのかも知れませんが、先立つ物が、、、

う〜ん。。。自分でやったら、ゼッテー反対側に曲げ過ぎる自信しか湧いてコネェ...orz

by tm144en | 2014-11-21 04:16 | BIMOTA DB7S | Comments(2)
Commented by Babu at 2014-11-21 12:01 x
変形させたい部分のスパンが短く、周辺の溶接ビードも多いので熱を入れずに修正する方法は難しいと思います。
熱を入れる事で「変形させたい部分」を限定して加工出来るので熱を入れる方法で作業をされた方がリスクは少なくなると思います。特にベアリングのハウジングになる部分を変形させてしまうと本末転倒ですし。
Commented by tm144en at 2014-11-22 06:17
う〜む、、、確かに。。。

ぐぬぬ。。。


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