2014年 11月 08日

アンギュラコンタクト玉軸受けの組合せ方による得失

DB7のステムベアリングが、ようやっと届くそうです。
そのステムベアリングについて一考。


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バイクのステムベアリングは、(私の知る限り)大きく分けて2種類のベアリングが採用されています。
『えんすいころ軸受』と『アンギュラコンタクト玉軸受』。通称『テーパーローラーベアリング』『アンギュラボールベアリング』と言われています。

『えんすいころ軸受』とは、

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このようなベアリング。

『アンギュラコンタクト玉軸受』とは、

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このようなベアリングを指します。

どちらも、転動体が『ころ』か『玉』の違いの他、基本的には同じ目的で、ラジアル方向とアキシャル方向の両方に荷重が掛かる部分で使用されるベアリングと言えます。

『ころ』であるか『玉』であるかの言及については今回は割きますが、掛かる荷重や回転抵抗の違いにおける、そのマシンの特性を生かす方を選択する、という認識で良いと思います。

ちなみに、オフロードマシンは『ころ』、DB7やドカティのSB系は『玉』を使用しています。

ーーーーーーこれらのベアリングは、基本的には『対』で使用されることが多く、そのことを『組合せ』と言います。

『えんすいころ軸受』で単体で使用されている例としては、BMWのファイナルケース内で、ドライブシャフトとケースとの当たり部分等があります。

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『えんすいころ軸受』及び『アンギュラコンタクト玉軸受』の組合せ方については、大きく分けて『正面』『背面』『並列』の3つとなります。
ベアリングの外側の部分、ステムベアリングで言えばフレーム側のレース部分同士が向き合わさる(くっ付いていても、離れていても)状態を『背面組合せ』と言い、その逆を『正面組合せ』と言います。

今回は、この2つの組合せにおける得失を以下にまとめました。
尚、ベアリングのイラストは『玉』であるが『ころ』でも同じことが言えます。

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ステムベアリングは『背面組合せ』であり、モーメント荷重を受け止めることが最大の目的であると言えます。

モーメント荷重とは、ステムベアリングの場合

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マシンがバンクしている時に地面から押される力(赤矢印)が発生した際、フォーク及びトリプルクランプの捻れによって発生する(黄矢印)部分(上下ステムベアリング)に掛かる荷重のことです。
(と言って良いと思います 冷汗)

『背面組合せ』にすることで、この力に対しての剛性を上げているんですね☆☆☆☆


ちなみに、『正面組合せ』は心違い(軸のズレ)に有利なので、DB7のスイングアームピボットベアリングの片方にこれを採用することで、もしかすると良い結果が生まれるかもしれないということから、一考に値すると考えています。

by tm144en | 2014-11-08 04:11 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


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