2014年 10月 31日

【DB7】スイングアームピボットの修正を考える

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さて、DB7のスイングアームの件です。

やはり、私の性格上軸がズレてるというのは精神衛生上非常によろしくないので、何としてでも修正を施したい所存ではあります。

とはいえ、業者に丸投げするのも気分が悪い。

とはいえとはいえ、自分でやってヘタこいたらそれこそ気分が悪い。

というわけで、自分でやって納得のいくレベルに仕上げる為の、知識と技術を培えばよいわけですが。。。。

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この部分を修正するにあたって発生する問題点を洗い出していく必要があります。

今回難しいのは、曲がっているのが『溶接部分』であるという点だと考えます。
そこで、まだまだ勉強不足ではありますがTIG溶接の本を読んで得た一つの解釈として、

『溶接部分は硬い』

という点があります。

具体的に表すと、以下の図のようになります。

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同じ炭素鋼である母材A、母材B が溶接されている場合、溶接の中心部よりもやや母材よりの双方が一番の硬さを示しています。

鉄は硬くなりすぎると、ガラスのように割れやすくなってしまいます。炭素鋼などの溶接の場合、この一番硬くなる部分をうまくコントロールする必要があるそうです。

つまり、クロームモリブデン鋼である今回のスイングアームの場合、溶接部分に故意な力を加えると、ビードの継ぎ目あたりにヒビが入ってしまう可能性があると考えられます。


では、熱して鉄が『ユルく』なってから加工するのは如何なのか?

クロームモリブデン鋼の場合、短時間であれば500℃程度の温度でも強度を保つ性質がある為、加熱温度はそれ以上が必要となります。

しかし、仮に1000℃位まで熱した場合、今度は鉄の『寸法』が変わってしまうのです。勿論、丸が四角になるレベルではありませんが、困った事に今回の場合ベアリングのハウジングそのものを熱する必要があるので、ベアリングのはめあいには大きく影響してしまうことが考えられます。

また、溶接部分も『焼戻し脆化』や『再熱割れ』といった懸念があります。


というかそもそも、『クロームモリブデン鋼』と一口に言っても、炭素含有量の違いによって種類がまちまちなので、DB7では何が採用されているかで話も変わってきます。

溶接をしているという点で、炭素含有量は0.3%以下なので、例の本によれば

炭素量0.15→『SCM415』
炭素量0.20→『SCM420』
炭素量0.25→『SCM425』

の3種類が該当します。
炭素量が少ない程軟らかくなるので、例えば『SCM415』であれば多少の加工なら耐えられるかも?といった話になってくるのだと思います。

鉄の仙人みたいな人になれば、削った火の粉で炭素量が判るという話を聞いた事がありますが、今回は削れる場所がないのでその方法では無理です。というか、その知り合いがいません(笑)

まぁ、いずれにせよ、まだまだ勉強不足で真の部分を理解するには至っておらず、表面上の知識だけでギャーギャーわめいているだけの状態なので、これからゆっくり考えていくことにします。


余談

ピボットシャフトのパイプの溶接ですが、力の掛からない右側は

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このように補強の溶接までされているのですが、右側にそれはありません。

なので、今回もし修正がうまくいったら、

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こんな感じで、補強を入れた方が良いような気がするんですが、はてさて。。。

by tm144en | 2014-10-31 03:01 | BIMOTA DB7S | Comments(2)
Commented by ノーベル田中 at 2014-10-31 17:49 x
溶接すると
どこかに歪みは出るので
ピボットに補強溶接を入れた場合
ピボットにまた歪が出るのか
あらかじめ鍛冶屋さんに
聞いた方がいいかもですね。
素材や構成にもよるんでしょうけど
アルミライトガードの割れ溶接は
盛大に歪みました。
修正してから溶接してもらったのですが
歪んで修正前ぐらいの勢いに戻ってしまったので
また修正していく過程で割れないかと
ヒヤヒヤしました。
Commented by tm144en at 2014-11-02 02:04
そうなんですよねぇ。
そもそも、今回の歪みはまさにそれが原因なのかもしれないですしね。

ただ、やはりそこは溶接屋さんのウデの見せ所だと思うので、補強の際はその点に気をつけてみようと思います。


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