KYBリアダンパー分解
2014年 10月 14日
K1のリアダンパーの部品取りの為に、頂いてきました。ありがたや〜ありがたや〜。
必要なのはココ。ガス充填部分のバルブ。
でも、見てみると蓋とバルブ部分は一体形成になっているように見えるので、部品取りとしては出来なさそう。。。
でも、とりあえず分解します☆
いや、分解がしたい!
、、、、と、その前に
重量測定。中のオイルが空っぽの状態で3、8kgでしたので、チャレンジのエアショックはやはり軽いんですねぇ〜。
国産車はここニードルベアリングなんですよね。たしかRMXもそうでした。
WPやオーリンズはスフェリカルベアリングですから、3次元的な動きを想定していると考えられますよね。
この僅かな違いが、リアサスペンションの動きの違いとなって現れてくるのかもしれませんね。
この手のショックユニットは、スプリングのプリロードを緩めれば簡単にスプリングを外す事が出来るので助かります。
ガス、及び中のオイルを抜きます。オイルは出てきませんでしたが(笑)
表側に付いているのはカバーで、ただハマっているだけなので、基本的にあおれば取れます。
ただ、OH前提で傷を付けないで取ろうとするのであれば、2カ所の穴にハマるイイ感じの工具を作る必要がありますね。
カバーとバンプラバーが邪魔だったので、先に外します。
そうしないと、
中蓋を一旦押し込めるのに都合が悪かったのです。
そして、Cリングを外したら、
ズルンと抜けてきます。
ダンパーの径がK1のビルシュタインより太いので、このスライドピストンの部分が迫力ありますね。シムの枚数も全然違いますし、やはりそこは『レーサー』たる所以ですね。
伸び側のバンプラバーは、蓋にゴムが埋め込まれているだけの簡素な物でした。この程度で十分なんですよね。
さて、ここ。ガス室のプラダを外します。
蓋の部分を少しだけ押して、
Cリングを外し、
エアバルブの所をつかんで引っ張ると、プラダが抜けてきます。
この、プラダの中に窒素ガスが充填されているのです。
K1ビルシュタインのスライドピストン式のものと比べて、プラダを使用するタイプの方がオイルの冷却性に優れ、スライドピストンの抵抗の影響も抑えることが出来るメリットがあります。
ガス室のスライドピストンのOリングの抵抗は結構強いので、プラダを利用する事でロッドの動きが良くなりますね。
ただ、プラダは圧縮による『折れ筋』が出来てくるので注意が必要です。
特に、車載などでリアをボトムさせて固定すると、プラダは縮みっぱなしになり折れ筋が付きやすくなってしまいますので、長時間の車載の場合は車両をボトムさせない固定方法を取った方が良いですね。
折れ筋は最悪そこから裂けて、窒素ガスがオイル側に流れてしまうので危険ですので、早め早めのOHが必要と言えるでしょう。
ーーーーーさて、結局の所、エアバルブの部分は蓋と一体形成の為、K1ビルシュタインに流用することは出来ませんでしたので、
このムシだけ頂くことにしました。
窒素ガスの充填圧力は20気圧にも及びますので(車両にもよると思いますが)、タイヤのムシとは訳が違いますから、入手は困難です。
ちなみに、このダンパーはオイルシールが逝ってるだけだったので、部品手に入れて直せるんじゃないだろうか。。。
by tm144en
| 2014-10-14 02:56
|
Comments(2)