お金を払う方と貰う方

以前記事にしました、『例の』ラーメン屋が潰れてました。。。

「ざまーみろ!」、、、て?いやいや、そうは思えません。
飲食店の閉店は明日は我が身。一歩間違えれば、いとも簡単に『そっち側』に行ってしまいますから、笑い事には出来ません。

まぁ、要するに『味が悪かった』。これに尽きると思います。不快な接客という部分もあるかもしれませんが、全てのお客に私にしたのと同じ様な接客をしているとは思えませんし、ラーメン屋に多くを求めるお客もいないでしょう。
『無愛想な頑固オヤジの店』っていうものが存在するのは、味に文句が無いから成立するのだ。

ただ、居酒屋であればお客さんが店に求めるものも、ラーメン屋とは違ってきます。チャチャっと食ってオシマイ、、、とはいかない。滞在時間が長くなるので、それ相応『求めて』くる。

従って、多少料理が不味くとも成立している店は多々ある。
お酒が豊富。
安い。
店員の接客が良い。
料理の『デザイン』は良い。
テーブルの雰囲気が良い。etc...

テーブルの雰囲気に関しては、敷地面積と店舗建築の段階の話になるが、味を含めそれ以外の部分は軌道修正が可能なものが殆どである。

お客さんの、全ての要求を満たす事は勿論最大の目標ではあるが、現実問題として敢えて『不可能』と言い切らせて頂く。

それは、『味』と『価格』の相反する性質があるからである。

お金を掛けておいしい物を作るのは簡単。お金を掛ければ掛けるだけ、おいしい物は出せるのだ。それは、材料費も然ることながら、人件費や設備の部分にまでも及ぶ。

難しいのは、今ある環境で、今ある(低)価格帯で、今よりおいしい物を生み出すこと。

どうしても、費用対効果のジレンマでもがき苦しむことになる。おいしさとコストが、どうしても合わせて100%になってしまう。

盛りつけの美しさも、センスの部分も大きいが、こだわればやはりコストが掛かる。コストを掛けて良いものを作り出すのは、ナンセンスなのだ。

せっかくウチのようなお店に足を運んでくれたのだから、満足して帰って貰いたいと思う。
安くておいしい物を、それなりではあるが提供しているので、それなりに満足はしてもらっていると思う。

時代が変わり、飲みに歩く人が激減したこれからの時代を、『居酒屋』というカテゴリーで生き残っていく為には、『オシャレなお店で、安くて、おいしい』はデフォルト。
プラスαの『何か』が必要なのだが、、、
Commented by tm450乗り at 2014-09-22 19:50 x
私はプラスαに「居心地の良さ」を求めます。
この部分は、客によって温度差が大きいと思いますが・・・

嫌煙家には、タバコの煙などがイヤですし、
愛煙家は禁煙のお店は、長居できないでしょうし。

賑やかが好きか?嫌いか?

全ての客層を満足させるのは、難しいと思いますが、
追及する事が、営業なのかな!?
Commented by tm144en at 2014-09-23 15:07
『居心地の良さ』大事ですね!

ただ、お店全体もそうですが、お客さんによっては『こっちの席より、あっちの席の方が良い!」という場合もあるので、そこが難しいですね。
常連さんでいつも同じ席という方もいらっしゃいますが、そうでない場合だと、言ってくれれば助かりますが、殆どの場合どう思われているかわかりませんので。

それは、タバコの煙とも繋がるところなので、本当に難しい所です。

いや〜〜〜〜〜〜、難しい!(笑)
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by tm144en | 2014-09-22 07:59 | Comments(2)

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