2014年 09月 18日

【DB7】NTNベアリングの内部すきま

さて、DB7のホイールベアリングに関してですが、以前購入したSKFの3カ所は『CN』でしたが、ちょっとそれだとアレかな〜と考え直し、『C3』で再度注文し直しました。

それともう一つ、

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NTNの方ですが、コッチはどうしようという所。
SKFの方は、しまりばめを考慮して『C3』という判断ですが、NTNの方はしまりばめには及ばず、中間ばめ、ないしはすきまばめという現状。
ビモータがどう考えていたのか判りませんが、この現状から考えてNTNの方は『CN』を選択するのが妥当のように思えます。
仮に、このNTNのはめあいがビモータによる設計ミス、あるいは加工ミスだとすると、純正採用されているベアリングは『C3』である可能性が高いですが、そうだとすると、内部すきまが広過ぎることになってしまいます。
したがって、『あえてCN』を選択してあげる必要があります。

もしくは、自由側軸受の関係上(外輪回転なので、おそらくあり得ないのだが、、、)中間ばめ、すきまばめに設計していたのであれば、純正採用も『CN』である可能性があります。

結果、いずれにせよ、『CN』を付けることが正しい選択のように思えます。

、、、でーすーが、

それはそれとして、ビモータがどういう考えでいたのかがやはり気になります。
自由側軸受の件もそうですが、しまりばめなのか、中間あるいはすきまばめなのかという部分も含めて。

全ての答えは、このベアリングの内部すきまの値にあると言ってもいいのではないでしょうか?

そこで、本気で測定してみることにしました。

ここで、再度測定方法をおさらいします。

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内輪を『しっかりと』固定し、外輪を動かすことで測定しなければなりません。
この、内輪を『しっかりと』固定する方法がポイントです。さてどうしたものか?

1000分の1ミリ単位の測定なので、固定箇所が動いてしまっては意味がありません。『動く』というか『ゆがむ』『たわむ』『きしむ』ことすらNG。

そう考えると、このベアリングの内径に文字通り『ピッタリ』ハマり、尚かつ何かにそのまま固定出来る『何か』が必要になるのです。

そんなもの、あるか?

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ありました(笑)

ただ、始めは21mmのソケットを内径に入れる方向で考えていたのですが、僅かに隙間が生じる為断念してました。
ところが、ふと思いついたのです。

『テーパーじゃん!!』

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24mmのソケットの段差の部分と、ベアリングのテーパー(正確にはrですが)の部分が良い感じにフィットするではないですか!!
内径にスッポリ入れることばかり考えて、色々なメーカーの21mmのソケットを次から次へと穴に入れたり出したりして、奇跡のフィットを探してましたが、灯台下暗し。一つの考えに固執したら駄目ですね〜。

さて、ここまでくれば勝ったも同然。

測定するベースは、

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このエンジンスタンドを利用します。
いや、なんもこんな大掛かりな必要は無いのですが、ベースとして剛性の高い『モノ』がこれしか無かったもので。

これの

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足の部分に穴を空け、

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ボルトで固定します。
良い感じに固定されてはいますが、やや懸念も残ります。
ボルトの穴は、ソケットの四角い貫通穴を利用しているので、やや固定の精度に欠けます。
また、その欠けた精度を補う為、ややキツめに締め付けますが、そうするとテーパー面での固定の為内輪が押し広げられる形になり、結果内部すきまの値が実際よりも少なく出てしまう可能性があるのです。

ただ、2つのベアリングの『比較』が出来れば良いので、測定の条件さえ揃えることが出来れば今回は問題無いはずです。

ーーーーさて、

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肝心のダイヤルゲージの方ですが、こっちはどうにでも固定できるだろうと高を括っていましたが、

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この裏側の出っ張りの形が悪く、イマイチ上手く利用出来ません。

そこで、若干雑ではありますが、測定ベースの方にこの出っ張りが丁度収まる程の穴を空け、

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こんな感じになりました。
ベアリングプーラーの足と、キャリパーピストンツールが良い仕事してくれました☆

ここにベアリングをセットすると、、、

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っぽい!!



ーーーーーということで、純正品と、以前購入した物とを計測した結果、、、

2つとも同じ

ということが判りました。
数値はおおよそ、0、01〜0、02mmの間でした。

つまり、純正で採用されていたのは『CN』だったのです!!

ちなみに、今回の測定法で出た値が、どれ程真実味があるかを確かめるべく、NTNさんに各内部すきまの値を問い合わせた所、、、

驚愕の事実が!!!!!

====NTNさんの回答====

60/28LLUの場合ですとラジアル内部すきまの値は、それぞれ以下のようになります

C2:1〜11μm
CN:5〜20μm
C3:13〜28μm
C4:23〜41μm
C5:30〜53μm

=======
(*1μm=0,001mm)

おおお!!!もろに『CN』とどんかぶり!!!

0、01〜0、02mmの測定範囲から考えて、『CN』であると言い切って良いでしょう。


ーーーーということは、どういうことかと言うと?

ビモータの考えとしては、やはりこのNTNを使用する場所は『中間ばめ、もしくはすきまばめ』を意図していたという考え方が濃厚となってきました。

となると、やはりアクスルカラーの膨張をベアリングのはめ合いをズラすことで回避していると考えるべきか?
しかしながら、はめあいの原則で外輪回転荷重の場合は外輪は必ずしまりばめにする必要があるので、その部分をどう説明するのか。。。

、、、ま、でも、とりあえず、内部すきまに関してはNTNは『CN』で良いってことは確認出来たので、これはおめでたい☆☆☆☆

こうなったら、次はSKFの方も測定するしかないですね!!!

by tm144en | 2014-09-18 04:52 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


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