2014年 09月 09日

【DB7】オーリンズフォーク組立(その1)

さて、いよいよフォークの組み立てを行う訳ですが、結論からいうと

12時間掛かりました

慣れて無い。設備が整って無い。勿論その部分で費やしてしまったのが一番大きいでしょうが、慎重に慎重を期すると、そう容易い作業では無いと言えます。ちなみに、メタルの交換はしてないにも関わらず。
今まで、フォークのオーバーホールは何度もしてきた『つもり』ではいましたが、それは『風』だったということを今回痛感しました。。。。

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まず、今回の組み立てにあたって最大の注意点は

どんなに微細な『ゴミ』の侵入でさえ、見逃さないこと。

勿論、今までだって『それなりに』気をつけてはいましたが、中身の構造を理解しているか否かで、持ちうる感覚がまるで違ってしまいます。
『あの』リーフバルブの隙間に、もし小さな異物が噛み込んだら、、、等と想像してしまうと、慎重にならざるを得ません。

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そんな訳で、リーフバルブを1枚1枚丁寧に磨くのは当然のこと。今回、パーツの洗浄にあたってはすべてパーツクリーナーで行いました。
今までは、中途半端なパーツクリーナーの使用はかえって良く無いと考えていましたが、部品1個1個に分解しているのであれば、むしろパーツクリーナーで完璧に洗浄すべきであると今回は考えたわけです。

リーフバルブをよく観察すると、

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黒くなってる部分と、鋼板の表面が出てる部分とがあります。リーフバルブ同士が合わさっている部分は表面が出ているので、黒くなってるのが汚れだと始めは思ったのですが、それにしては中々奇麗に落ちません。コンパウンドでかなり擦ってようやっとなので、もしかすると黒いのは表面のコーティングか何かなのかとも考えました。
始めは全て黒かったものが、リーフバルブに『アタリ』が付いて表面が出て来たのかもしれません。

本当は、表裏を逆にするとか、表面を鏡面にするとか、色々妄想はしてたんですが、(メンドクサイので)今回はパーツクリーナーで拭き上げる程度にしました。

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ボトム側のリーフバルブを取り付けるパーツですが、これネジ山切ってある部分と台座の部分が分割出来る構造になっていました。
中の通路を除くと、ネジ山側と台座側で径が変わっているので、もしかすると車種ごとに変更しているのかもしれませんね。

、、、などなど、ただひたすら組み立てるのではなく、色々観察しながら作業を行ってましたので、そりゃ12時間も掛かるさ(笑)

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懸念されていたoリングのフィット感ですが、ここの部分は問題ありませんでした。

しかし、

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この、ロッドにつけられていたoリングは内径が僅かに太く、スカスカになってしまったので古いままにしました。
同じサイズが無く、近似サイズにした所だったので、当然と言えば当然です。しかし、ここのoリングの役割は、密閉ではなくダンパーロッドがロッドケースに直接当たらないよう衝撃緩和の目的で取り付けられているものなので、ま、いっか、って感じです。

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ダンパーロッドに、今回取り寄せたダンパーピストン及びリーフバルブ類を取り付け、ロッドの位置合わせを行いますが、ここでとある問題が。

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外す時に計測した方は『3、45mm』だったのですが、それと同じ数値にもう片方も合わせようとしても、奥に当たってしまい『3、7mm』より先に回らないのです。『3、45mm』の方は丁度そこがピッタリ奥に当たる場所なので、単純に穴の掘る量が足りない(もしくは掘り過ぎ?)のでしょう。

ここの位置が合わないと、ロッドの長さが変わってしまうので今回は『3、7mm』の方に揃えることにしました。

位置合わせ後、

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念の為ロッドの全長が揃っているか確認しました。

、、、、っつーことは、今までちゃんと揃ってなかったってことだよね(汗)
チッ!スウェーデン人もいい加減だなー、てか、所詮大量生産品なんてそんなもんサ〜♪
新車の状態が一番『酷い状態』なのサ〜♪
人が触った所なんて、信用しちゃだめサ〜♪
全部自己責任なのサ〜♪
人任せは駄目なのサ〜♪
バイクと共に成長するのサ〜♪

ーーーところで、このロッドの長さが違うと、どういう状況になるのか?

最終的に、トップキャップ側でもフォーク長を調節出来る様になってますが、『ロッド』を基準にして長さを揃えたら、フォーク長が変わってしまい、『トップキャップの高さ』で直接揃えたら、ロッドの初期位置が変わってしまいます。

とはいえ、最終的に車両取り付け時には強制的に長さは揃えられることになります。

したがって、ロッドを基準にした場合、不揃いな長さのフォークを無理矢理同じ長さにすることで、ダンパーロッドの初期位置のみならず、スプリングのプリロード、フォーク内エアー圧の全てがズレることになります。

対してトップキャップの高さで揃えた場合は、スプリングとエア圧のプリロードは変わらず、ダンパーロッドの初期位置のみのズレとなるので、最終的な高さ合わせはトップキャップの高さで直接合わせるのが懸命と言えるでしょう。

ただその場合、アンダーブラケットの形状が必ずしも一致するとは言えないので、インナーチューブとブラケットの境界線を基準にする必要があります。となると、それはそれでなかなか難しい作業なのでどうしたものか。。。

あ、アクスルシャフト通しちゃえばいいのか!うむ、それでいけるハズ☆

、、、ただ、これは、フォークボトムに空けられたアクスルクランプの芯が確実に合ってるという前提でありますが。。。

ただ、この芯がズレているんなら、フォーク所の話じゃなくなってくるわけで。。。

ああ。。。

妄想が妄想を呼び、不安としこりだけが残って、シアワセになれない。。。

『完璧』なんて無いんだ。

バイクなんて『イイ加減』の集合体で、なんとなく組み合わさっているだけでしかないんだ。
それでも何となく動いてしまうからタチが悪いというか、所詮その程度というか。
でも、だからこそマシンそのものに『個性』というのが宿っているように錯覚するのでしょう。
同じマシンなのに、アイツとオレのとではなんか違うの『なんか』の部分。

全ての精度に完璧を求めるのではなく、でたらめなパーツを『イイ、加減』で組み立てる所に、メカニックとしての『ウデ』が要求されるのでしょう。
全てのパーツを、理論的に完璧に組み立てるということが、メカニックに要求される『ウデ』では無いのでしょう。

知識は2くらいにして、あとの8は経験で構築して行く方が、『イイ、メカニック』と言えるのかもしれませんね。

ーーーーーところで、

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2マンも出して頼んだダンパーピストン。しかも交換する必要が無かったってヤツ。

ま、でも、せっかくだから新品にしとこうと交換して、作動を確認すると、、、




あれ!?スカスカやんけ!!

全然抵抗感ないじゃん!?え!?マジ!?
元々付いてた方は、両方とも同じくらいの抵抗感で動くのですが、新品はスッカスカ。

新品だからむしろ動きが重いってんなら理解出来ますが、スッカスカて(汗)
え、オイル吸って膨張するのか?

それとも、1098s用とでは、ダンパーピストンのサイズが違うってか?100分の1位の差だと思うけど。。。

車種ごとの設定は、シムとかの方でやって、ケースは共通でしょ〜。だって、そうじゃないとコスト掛かり過ぎじゃね!?

まぁ、オイルが入れば、そこでの影響はごく僅かでしょうから、カラの状態でのピストンの動きは気にする所ではないのでしょう。

あー、、、ここが、私が『イイ、メカニック』になれない所なんだな〜(笑)

by tm144en | 2014-09-09 03:15 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


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