2014年 09月 05日

固定側軸受と自由側軸受で悩む(そして、眠たくなる。。。)

転がり軸受マニュアルによると、

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機械の回転部分(例:ホイール)は、機械の固定部分(例:アクスルシャフト)に対して、通常2個以上の軸受で支持される。
この内1個を『固定側軸受』として、軸をハウジングに対して固定(位置決め)し、他の1個の軸受を『自由側軸受』として、軸が軸方向に自由に動くようにするのが通例である。
これは多くの場合、軸の温度がハウジングより高温度になる為の熱膨張の差による軸の伸び逃がす為である。また、組み立ての際の軸受間隔の誤差を調節する為でもある。もし2個以上の軸受を全て軸方向に固定すると、焼き付き、早期フレーキング等を生じる恐れがあり、注意を要する。

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とある。

書いてある内容は容易に想像出来るし、十分理解出来る。

しかし、DB7の構造(他のマシンもそうだが)は、果たしてそのようになっていただろうか?

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ベアリング内径側には全てアルミカラーが入り、その内側をアクスルシャフトが通る形になっている。

そのカラーは、ベアリングの内輪を側面から覆う形になっており、最終的にアクスルシャフトの締め付け力(1OONm)によって、スイングアームと共に固定されている。

アクスルシャフトはスイングアームに固定されている。

アクスルシャフトとアルミのカラーには隙間がある。

ベアリングは、ホイールの両端、スプロケットハブにそれぞれ圧入(しまりばめ)されているが、NTNのベアリングに関しては、軽く叩く程度で外れてしまう程のしまりばめであったので、隙間ばめである可能性がある

しかし、この点に関しては他のバイクでそういう事が無かったので、ビモータの設計ミス、製造ミスである可能性も検討する必要がある。

スプロケットハブとホイールはゴムのダンパーを介して固定されているが、ラジアル及びアキシャル方向の自由度は無い。

アクスルシャフトは中空の為、熱膨張の影響は少ないとみられる。

『はめあいの原則』として、荷重の方向により『内輪回転荷重』と『外輪回転荷重』、及び『方向不定荷重』とがあり、バイクの後輪軸の場合は『外輪回転荷重』となる。

外輪回転荷重の場合、内輪はすきまばめに出来るが、外輪は必ずしまりばめにしなければならない。

したがって、この場合の自由側軸受の軸方向の移動は、内輪側で行わなければならない

しかし、アクスルシャフトによって固定されている。

もしかすると、スプロケットハブに固定されている2個のベアリングは、外輪はしまりばめされているので、その内側に位置するNTNは外輪をしまりばめにする必要が無いのかもしれない。

これにより、NTNの外輪部分でもって自由側軸受を成立させているのか?(本には、3個以上の軸受けの記述が省かれているので、調べられない)

もしかすると、アクスルシャフトの熱膨張は、スイングアームもろとも広がるという可能性も、あるのかもしれない。

自由側軸受のすきまばめのはめあい面は、『きさげ加工』を施し、油を塗布することで軸受けの移動を容易にさせる方法がある

殆どのバイクのアクスルシャフトの表面は『きさげ加工』がされていたような?

アクスルシャフトにグリスを塗るのが当たり前になっているのは、この為では?

従って、軸側で自由側としているのか?

ちなみに、固定側軸受と自由側軸受を区別しない配列もあると本には記載されている。

ってことは、そういうこと?

であれば、やはりNTNのすきまばめは異常?

by tm144en | 2014-09-05 03:44 | BIMOTA DB7S | Comments(0)


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