2014年 08月 26日

ラジアルすきま計測

「純正のホイールベアリングの内部すきまはいかほどなのか?」

ハウジングのしまりばめの観点から考えて、標準のCNよりすきまの大きい物を採用してるのでは?という予測は立ちます。
しかし、確証はありません。

そこで、取り外した純正のベアリングと、SKFのベアリングの内部すきまの違いを計測してみることにしました。C何かまでは解らずとも、少なくとも大きいのか小さいのかだけでも解れば、今後の考え方も変わって来ます。

ちなみに、計測するのであれば1/1000mmのダイヤルゲージが必要なのですが、持ってないので、今回は1/100mmで計測します。
なので、本当におおまかな部分しか調べる事が出来ませんが、とりあえずやってみます。

まず、『内部すきま』ですが、『ラジアルすきま』と『アキシャルすきま』とがありますが、今回はラジアルすきまだけを計測しました。理由は方法論の問題です(笑)

『ラジアルすきま』とは、

e0159646_320394.jpg


これです(笑)
私の言葉では説明出来ません(笑)

本の言葉を借りますと、

『ラジアルすきまとは、軌道輪の一つを他の軌道輪に関して、一つの偏心極限位置から直線方向反対の極限位置に、外力を作用させないでラジアル方向に移動した距離の異なる角度位置についての算術平均値である。』

です(笑)
ま、要するに、上の図の点線の部分の計測を、数カ所で行った平均値、ということですよね。

さて、理屈は簡単なのですが、正確さを期するとなると中々難しいものでして、どうしたものかとしばし考察。

とりあえず、

e0159646_2464425.jpg


このような感じでやってみました。
この状態で上から指の力でベアリングを押し付け、

e0159646_248856.jpg


下にセットしたダイヤルゲージで移動量を計測します。

たとえ指の力だけと言えども、力を入れすぎればベアリングが弾性変位してしまうので、力の匙加減に気を使います。

しかし、この方法では一つの偏心極限位置しか計測出来ないばかりか、それすらも怪しい限りです。

結局、ベアリングの内部すきまの移動なのか、弾性変位しているのか訳がワカランことになってしまいましたが、何十回も何カ所も、様々な力加減と方法で2つのベアリングを比較し、経験的な計測結果ではありますが、

『純正の方が10μmすきまが大きい』

という認識に至りました。10μm=0.01mmですね。

いや、もう希望的観測と偏見が生み出した、悪魔の結果ですが(笑)

ベアリングの内径を固定する方法が難しいのです。
というのも、内径に寸分違わず『ピッタリ』なシャフトのような物が無ければ駄目なんです。アクスルシャフトではガタがあるので駄目ですし、仮にアクスルシャフトがピッタリだったとしても、そのアクスルシャフトを、何にどのようにして固定するかもまた難しい。


この作業でかなり時間使っちゃいましたが、結局モヤッとした結果しか得られませんでしたね。

もはや『バイク』とは随分かけ離れた所に来ちゃいましたが(苦笑)

しかーし!

ベアリングを制する者は、バイクを制す!

by tm144en | 2014-08-26 03:13 | BIMOTA DB7S | Comments(2)
Commented by Babu at 2014-08-26 08:56 x
ホイールベアリングで言うとベアリングのグレードや締まりバメのクリアランスの問題以上に各部品の工作精度と「打ち込み具合」が大切だと思います。何しろ打ち込み具合でクリアランスとは桁違いの誤差がアキシャル方向に加わるので、、、
もちろん締め付け加減も大切です。
Commented by tm144en at 2014-08-27 02:02
たしかにそうですね!
ベアリングの取り付け方法も、ギモンに思う所があったので、後日検証してみたいと思います。


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