2014年 07月 17日

【DB7】オーリンズダンパーロッド分解 〜そして見えたもの〜

よし!バラすぜ!!

オーリンズだから、バラすのはタブーだとか、そんなの関係無い!所詮部品の集合体なのだから、バラせないはずはないのだ。

インナーチューブの穴から構造をよく観察すると、なんとなく見えてきた。

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コレでバラせる、と。

そう。これで叩き割れば、中からダンパーロッドを取り出せるのだ。





え?あ、違う?

あ、そっか、グラインダー使った方が早いか♪









じゃなくてっ!

これで、専用工具を作るって話です(爆)

制作時間2時間。。。

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出来ました☆
そう。こういう4本爪があればいいのです。いやぁ〜、この『精度』出すのに苦労しました。4本がキッチリ同時に当たらないと、駄目ですからね。
グラインダーで粗方削って、あとは計測しながらヤスリで地道に削りました。

ただし、懸念すべきは『強度』
おそらく、ダンパーロッドはインナーチューブのボトム部分にねじ込んで固定されていると思うのですが、結構固いと思うのです。
なので、このホームセンターの単なる鉄パイプでは、『負けて』しまう可能性もあるのです。
フォークを傷つけてしまうのもそうですが、制作時間2時間が泡になってしまうのも忍びがたい。

そこで、

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『焼き入れ』をしました☆☆
まぁ、シロートの浅知恵作業ですが、ナンボかマシになるハズです。
バーナーで1500°→水で急冷500°→空冷20°→バーナーで1500°→水で急冷500°→空冷20°→バーナーで500°→空冷20°→完成

焼き入れ2回に、焼き戻し1回です。
焼き入れだけではガラスみたいな性能になってしまうので、焼き戻しを行うことで、少し粘りがでるとのこと。
いや、ホントいい加減なやり方ですが、確実に材質が変化したのは確認出来ます。


ーーーーーーさて、本番はこれから。

制作したての工具をよく洗い、オイルを少し塗布して、

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いざ!




、、、固っ!!

え?回すんじゃないの?え、まさかの逆ネジ?
え、なんか間違ってるのかな〜。。。

壊したらン〜十万のフォークですから、ここは慎重を喫して、ウノバーウノさんにアポ無し電話。
「ここって、回して外すんスよね?」という、シロート丸出しの不躾な質問にもとても真摯にお答えいただきました。いやはや、感謝感謝です。
ついでに、ダンパーロッドの症状を伝えると、「あ、それはオーバーホールだね」と言われました。

ということで、自信を持って、

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回します!!

「クニュッ」という手応えと共に、なんとか緩んだ模様。引き続き手で回すと、クルクルと緩める事に成功☆☆☆
いや〜、これだけの力必要なら、焼き入れといて大正解ですね☆

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無事、搾取成功!

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ここに引っ掛ける為の工具だったんです♪

ーーーこの状態で、ダンパーロッドの動きを確認するも、依然として症状は変わらず。やはり、中を見てみるしか無いようです。

ここから先は、特にコレといった仕掛けも無く、

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ロッドの移動量を制御しているこのカラーを外し、あとはグッと押すと、

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はい、バラバラ〜☆

そして、それと同時に、原因が判りました。

それは、

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コレ。
これは、ロッドのスライドメタル(金属製ではないが)のようなもので、ケース内で芯が出る為の物と思われます。
これが、おそらく欠陥品だったのでしょう。スカスカの手応え、つまり今回故障ではないと判断していた『左』のフォークが故障していたと考えられます。
このスライドメタルのようなパーツは、ケースにぴったりくっついてる訳ですから、ロッドを動かすと注射器の様に抵抗があって然るべきのハズです。
摩耗による劣化、なのだとしたら、それはちょっとボッタクフォークという事になってしまいます。いくらレースクオリティのフォークと言えど、7000キロでオイルシールより先にコッチが逝くなんて、普通ならオカシイですし、こんな場所、どんな所有の仕方したって差は出ないでしょう。
と、いうことで、このフォークは『ハズレ』だったという認識としますが、まぁ、勉強になってるし、達成感もあるので、気分はとても上々です♪

、、、、ここまでは、ね。

さて、じゃぁ、部品を頼もうと、再度ウノバーウノさんに問い合わせてみると、

「部品は出してません」

とバッサリ(涙)

おそらく、クオリティーを保証する為、部品の個別注文はオーリンズ社として、対応していないのでしょう。

なんでも、数年前まではオイルシールですら、部品注文出来なかったらしいですから、相当神経質なんですね。

、、、ってことは、アレかい?オーバーホール代全額払わんといかんの!?
マァジィでぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!

なんだよー、だったらマルゾッキにしとけばよかったー!
オーリンズが良い良いっていうけど、どこが良いんだよ!こったら欠陥品!
部品で対応するんなら、欠陥でもなんでも、それは工業製品だから諦めもつくけど、欠陥だわ、部品対応しないわで、修理代10万近く飛ぶなんて、ただのボッタクリじゃねーか!

だいたい、そこまで神経質になってシロートに触らせ無いようにしたって、結局壊れてるんだから意味ないじゃんか!
所詮メーカーなんてその程度なんだよ。

もう、オーリンズなんてキラーイ!!

(だいたい、ヨーロッパの人はみんなマルゾッキに乗ってるからね。それが答えだったんだ。オーリンズブランドに酔ってしまった、自分に反省)
(そういえば、tmも確か’06辺りからフロントのオーリンズは採用しなくなりましたから、もしかするとこういう経緯もあるのかもしれませんね。。。)


<今回の教訓>

新車を買ったら、まずはフォークを外して、動きを確認しましょう!
あとでどんなことになっても、全て自己責任です!

by tm144en | 2014-07-17 23:35 | BIMOTA DB7S | Comments(10)
Commented by オーリンス狂 at 2014-07-18 09:38 x
オーリンスの欠点は部品があったとしても特別高価。各国代理店の利権からでしょう異常に独占欲が強いので平気で部品がない。高い。は当たり前。確かにフィーリングは最高。でもアフター最悪!特に日本は!
Commented by レジ袋 at 2014-07-18 11:09 x
初めまして。いつも拝見しております。
フロントフォークの件ですが、NIX構造によるものという可能性はありませんか?
Commented by tm144en at 2014-07-19 04:04
>オーリンズ狂さん

確かに、オーリンズに限らず、日本向けのものは甘く見られている感はありますね…

>レジ袋さん

始めはそれかと思ったのですが、左右とも伸縮共に調整があるので、間違いはないと思います。
Commented by 748R390 at 2016-03-15 19:33 x
はじめまして
リサーチしていたらたどり着きました。
インナーカートリッジの工具,素晴らしいです。
参考にさせてください。
パイプの寸法とツメの形状を教えていただけたら幸いです。
Commented by tm144en at 2016-03-16 03:08
コメント有難うございます。

製作工具についてですが、今手元に無く(ガレージと住まいが別の場所の為)詳細な寸歩をすぐにお答えできない状況にあります。
次にガレージに戻るのが今度の日曜日なので、それ以降になってしまいます。

とはいえ、私が製作した時は、現物あわせで大体の寸法で、言わばいい加減に作ったので『寸法』という程の物でもありません。
ホームセンターにちょうど良いサイズの鉄パイプが売ってますので、それをちょうど良い長さに切断し、爪は十字の位置関係で5mm位の幅と高さを持たせただけです。

まぁそれでは『ちゃんとした工具』とは言えませんので、日曜日までお待ちいただければ、フォークの方から詳細な寸法をお答えすることが出来ると思います。
Commented by 996sps at 2016-09-09 10:25 x
はじめまして、オーリンズフロントフォークで検索していた所こちらのブログ発見し勉強させて頂いてます。
そこで何とか伝授していただけませんか?
僕のこよなき愛する愛機の996のフロントフォークオーリンズFG43をこの度自分でフォークオイル、シール交換をやろうと思い挑戦中です、一本目は難なく成功しましたが、二本目の作業でフォークの中にオイルを入れ、インナーカートリッヂを上下にエアー抜きしていると注射器のように凄く重くなって引き上げがなかなか出来ません。(1本目のインナーカートリッヂのエアー抜きの上下はスコスコでした)どっちが正解かわからなくなってきました。
このブログで拝見した感じと同じ現象になっている感じがします、やはりこの様な状態になってはメーカーに依頼するほか無いですかね?もし良ければ金額とかも教えて頂けないでしょうか?
すでにフォークオイルヤマハMI1本無駄にしました。。。
Commented by tm144en at 2016-09-10 04:20
初めまして、コメントありがとうございます!

さて、フォークのエア抜きの件ですが、動きが重たくなったというのがどの程度のものかわかりませんが、普通に考えるとそちらが正常であると考えられます。
したがって、スコスコする方にまだエアーがたまっていることが考えられます。

エアー抜きは、インナーカートリッヂは上室と下室とに分かれているので、まず下室をしっかりフルードで満たす必要があります。
ロッドの動かし方は、引き上げも押し下げも終始ゆっくり。
それを繰り返して、下室がフルードで満たされた状態(エアーの噛んでる感じがなくなる)にします。

その状態になったら今度は、ロッドをゆっくり引き上げ、次に勢いよく押し下げます。そうすることで、圧縮側のオリフィスではなく、ロッド側のチェックバルブから勢いよく上室へとフルードが流れ込みます。

ロッドの動かし方の速さで、フルードの流れる場所が変わるので、高速、中速、低速の3パターンで動かすのがコツです。

ちなみに、インナーチューブにフルードを注いだ時や、インナーカートリッヂからインナーチューブ内にフルードが戻ってきた時は、必ず気泡が完全になくなるのを確認してからロッドを動かしてください。

まだいろいろとポイントはあるのですが、とりあえずロッドの動かし方を変えて再チャレンジしてみてください。
検討を祈ります☆

また何かありましたら、遠慮なくどうぞ!
Commented by tm144en at 2016-09-10 04:28
ちなみに、万が一オリフィス詰まりなど、インナーカートリッヂに何かしらの損傷があった場合、カートリッヂを取り外す必要がありますが、せっかくですからご自分でやられることをお勧めします。
スパイラルスピナーさんで専用ツールは購入できますし、インナーカートリッヂでしたら、自作工具でも外せます。

リーフバルブ(シム)の並び順だけ気をつければ、何のことはありません。
(リーフバルブの並び順がごちゃごちゃになったらオシマイですが笑)

バラす際は、細かく写真を撮っておくと、後で役立ちますのでご参考まで。
Commented by 996sps at 2016-09-16 15:11 x
アドバイス有り難うございました、またこれからもよろしくお願いします。
結局、フロントフォークはいつもお世話になっているレース屋さんにOHに出しました。
故障の原因はダンパーの締めすぎで刺さったままの状態でした。強く締めすぎ!言われました...。
本当は自分で工具を作り作業したかったのですが、今回は油面の調整や一度正規な組み付けしてもらいたくて出しました。
結果、この状態を基準にセッティングしていこう思います。
また質問ですが、オイルシールはヤマハの5vx-23145-00との互換性があり取り付けましたが、ダストシールはどこのメーカーで取り寄せしていますか?
教えて下さい。
Commented by tm144en at 2016-09-17 07:15
ダンパーの締めすぎでしたか!
私の場合、おそらくですがイタズラでそれをやられたので、マシンを離れる際はお気をつけください!

フォークシール関連ですが、私はスパイラルスピナーさんから、純正品を並行輸入で購入しています。
オーリンズのフォーク部品は、パーツリストから全て注文できるので、プライベーターには大助かりです☆




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