2014年 07月 15日

【DB7】ステムベアリングを外す為に、、、

さて、

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ステムベアリングを外さなければ成らない訳ですが、DB7で採用されているベアリングはテーパーローではなく、ボールベアリングなんですよ。まずはそこにビックリ!
ただ、ボールベアリングといっても、ホイールベアリングのような2次元的なものではなく、3次元的な役割を担う構造になってまして、ようするに、斜めのレースで、ボール部分を挟むようになっるんですね。

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SKFさんから画像を拝借してきましたが、おそらくこの手なのだと思います。

そんな訳で、ステムシャフトにはレース部分だけが残されているのですが、

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このわずかな隙間に、BIMOTA社の優しさを感じずにはいられませんね☆
ステムベアリングは、往々にしてなかなかこの『隙間』が殆どありませんから。

ただ、問題は、通常のテーパーローラーベアリングであれば、ベアリング自体は壊しちゃってもかまいませんが、DB7の場合、ちょっとそうもいかないのです。

というのは、

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ベアリングレースの下に、Oリングの為のカラーが仕掛けられていて、

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レースの径はこのカラーよりも小さく、隙間を見る限り、このカラーに爪を引っかけて外す必要があるのです。
力の方向を考えると、この引っ掛ける為の『爪』の精度が非常に重要であることが伺えるって訳です。
ストレートに売ってるような工具でも、『外す』ということだけ考えれば、不可能ではありませんが、やはりここは奇麗でスマートな作業をしたいですよね。

余談

バイクの楽しみって、こういう部分にもあると思うんです。勿論、バイクは乗る為の物ですから、乗って楽しいのが一番ではあります。
しかしながら、バイクを乗って楽しむ『だけ』でしか所有してなかったら、非常に勿体ない。こういう構造一つ一つに、メーカーの思惑や性能のコダワリ、材質、構造等も『味わう』方が良いと思うのです。例えば子供の頃、焼きさんまの身の部分だけ適当にほじくって食べた気になって、「あー、ここが旨いのに〜」と内蔵の部分を食べるオヤジ、みたいなモンです(笑)


そんな訳で、外す為の特殊工具が必要になる訳ですが、

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まぁ、こんな感じでしょうか。
カラーは結構ペラペラなので、抱え込む爪が2点3点程度の接触では精密さに不安が残ります。
隙間にぴったり収まり、カラー全体に均一に力が加わる精度のプーラーであれば、力もホボ真っすぐ掛かりますから、カラー及びシャフトへの影響も少ないと思います。

とはいえ、ここはあくまで力技ではなく、熱の膨張収縮の原理も存分に取り入れます。
ステムシャフトは中空になっているので、ここに細かくしたドライアイスを突っ込んで、シャフトを少しでも縮めて作業を行えば、より奇麗でスマートに抜けるハズです。

もしかすると、ドライアイスだけでシャフトを冷やしながら、レース部分をヒートガンで熱すれば、逆さにしただけで外れるんじゃないか?、、、、ってことはないか(笑)

まぁ、あとは、この設計図を形にしなければいけない訳で。。。

by tm144en | 2014-07-15 16:31 | BIMOTA DB7S | Comments(1)
Commented by Babu at 2014-07-16 10:27 x
エンジン不調はタンクへの水混入ではないですか?
燃料が供給出来ず、くしゃみをしたような症状が出たり
車両を傾けたり直立させたりすると変化する場合は疑ってみてください。


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