【tm】山に行こうよ!

朝。また、慌ただしく探し物から始まった。今度は『キャメルバック』である。背中にドリンクを背負うアレ。
ドリンクそのものを入れるウレタンの袋の方はあったのだが、肝心の背負うバックの方が見当たらない。昨シーズン使用後一体どこに置いたのか。。。

また例によって3つのガレージ、さらに自宅、自宅工房の計5カ所を行ったりきたりしながら探しに探した。

バックなので、最悪他のバックでも良いのだが、サイズ感というか、キャメルバックはキャメルバックでなきゃいけないコダワリがあるのだ。

小1時間程探し、それはあった。
自宅のバック置き場に置いてある、大きなバックの『中に』しまってあった。ああ、そういえば、以前大掃除した時、入れた様な気がする。「こんな所に入れたら、後で判らなくなるだろうなぁ。。。」等と思いながら締まった記憶がある。

ほとほと、モノの管理が出来ない性格に疲れ果て、呆れ果てる。。。。


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本日は、うえさか貿易さんの林道ツーリング。

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6人の精鋭達が集った。

うえさか貿易さんの林道ツーリングは、大所帯で行う事はない。『本気で』山を楽しむのが目的なので、少数精鋭が基本。

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当ブログをご愛読頂いてる方々とご対面出来た喜びやら、照れくささの中、黙々と山中を駆け巡る。

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路面は、連日の好天により99%がドライで、全走者の巻き上げる砂煙に翻弄されるシーンも何度かあった。
普段先頭を走る事が多い私は、慣れないシチュエーションに少々戸惑ったりもした。

先頭はうえさかさん。うえさか貿易の社長である。
その後ろを私が追いかける形になったが、それはそれは必死だった。

私のオヤジ程の世代の方なのに、キレの良い走りを見せつけられ、コチラのテンションも上げずには居られない。
安全マージン等を考えれば、ある程度車間距離を取って走らなければならないのに、その車間距離を取ると置いていかれそうな感覚に陥るので、レースモード全開で後ろにビッタリくっついて走った。

以前ご一緒した時は、実は着いていく事すら出来なかった。
それが今回、なんとかしがみついて走る事が出来たのは、私のスキルが上がったのか、はたまたうえさかさんが衰えたか?アレッ!?

しかし一頻りの走行後、うえさかさんはフロントダンパーの調節を始めた。すると、あろうことか、セッティングがメチャクチャだったらしい。だからフロントが逃げたのか、と。

フロントのセッティングを整え、再スタートすると、彼のスピードは激変した。

先程までは正直、コーナー手前の減速では私の方に分があると感じていた。
しかし、ダンパーを調節した後は着いていくのがやや困難になったのだ。

立ち上がりでパワーバンドを外してたり、ムダなホイルスピンがあると、途端に差が開いていくのだ。これは本気モード突入である。
全神経を集中し、持てる力を振り絞り、安全マージンを捨てた。

それでなんとか、後ろ姿を捉える事は出来ていた。

しかし、全力モードに突入したことで、今度は自分との戦いが訪れた。普段の運動不足による『腕上がり』である。まさか、林道レベルで腕上がりが来ようとは!!

それほどハンドルにしがみついていたのだろう。徐々にグリップを握る力がそがれていく。このままでは、不意な挙動でハンドルから手が離れてしまいそうになる。コントロールも甘くなって来る。

私のそんな状況を察知するかの様に、徐々に前との差が開いて来た。2m程の間隔だった物が、ジワリジワリと開き出し、気が付けば10m程にまでなっていたのだ。

これ以上離されまいと、私も必死にアクセルを開けた。とにかく、アクセルを開ける時間を少しでも長くすればよいのだ。
コーナー立ち上がりでも、体はイン側に残したまま、マシンを直ぐに起こしアクセルを開け加速させた。
自身、信じられない速度でコーナーに文字通り『突っ込んだ』が、信じられないブレーキ性能に助けられ、事無きを得ていた。
が、少々コジリ過ぎたかもしれない。ローターの熱が上がり過ぎたのだろうか。はたまたブレーキ液が悪かったか。レーバーのタッチが『ユルく』なってきたのだ。初期制動が甘くなってきた。
そういえば、本気モードになってから、リアブレーキをあまり意識してなかった。余裕のある時はちゃんとリアブレーキを意識しながら走っているが、自分のペースでは無い、前のペースに翻弄させられた状況においては、フロントブレーキを握ることしか出来てなかった様に思える。

本来、リアブレーキの制動力の足りない分をフロントで補うものだと考えていたが、100%をフロントに依存してしまっては、ブレーキが『タレ』てきても致し方ないだろう。ま、整備不良の可能性もあるし、今回、新品パッドに中古ローターの組み合わせだったので、それの影響かもしれないが。

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ところで、新型の125を試乗させて頂く機会を得た。
このマシン、tm社オリジナルリアショックをと搭載し、その性能はオーリンズをも上回ると言われている。

してその乗り味は?

シャシは違和感ゼロ。突然、人様のマシンに乗ったとは思えない程、自分のマシンの様に扱えた。どのような走行性能を見せるのか探りを入れなくとも、乗った瞬間に感じた『絶対的安心感』。これは、筆舌には尽くし難い。

履いていたタイヤが140というのも手伝っていたと思うが、ハード路面での大きなコーナーでの安定感は、'08144を上回っていた。

ただ、コーナー立ち上がりのパワーの出方が、'08144の方がトルクの立ち上がりが速いので、回転を落としてしまっても比較的すぐに加速体勢に入れる。
対して新型125は、回転を落としてしまうと、加速体勢に入るまでワンテンポ遅れてしまう。ただこれは、単純に私のスキルの問題なのだが。。。

一つ言えるのは、『125なのに』や『125にしては』などという言葉は、このマシンに跨がるとその意味を無くすということ。
その表現方法が非常にナンセンスである事に気付かされるのだ。

144や250と比べて、『パワーの出方が違う』。強いとか弱いとかではなく、『違う』というだけのこと。『格』が違うのではなく、『種類』が違うだけのこと。
金メダルと銀メダルの違いではなく、北京オリンピックの金メダルとロンドンオリンピックの金メダルの違い。

新型125は、従来の固定概念を打ち壊すマシンと言えるでしょう。

ただ、僕は、144の方が好き。

その大きな要因の一つに、『排気音』が挙げられる。
新型125の排気音は、野太いのだ。それはまるで250の如き轟き。
「パイーン!パイーン!」ではない。「ヴォウーン!ヴォウーン!」って感じ。
コレは、エンジン特性もあるが、サイレンサーの影響が大きいだろう。昨今のクソ排ガス規制のせいだ。
パインパイン好きの私にとっては、今乗ってる144の音がやはり好ましい。

ただ、マシンとしての存在感、信頼感、安心感、そして何より、エンデューロマシンとしての完成度は間違いなく新型125。


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最後、ちょっとだけ物足りなかった私は、一人で1本走ってきた。
やはり、一人で走るのは気楽で良い。前にも後ろにも気を遣わないで済むし、その分走りに神経が集中出来る。マシンとの対話も出来る。

144はこう言っていた。

「お前、まぁまぁ上手くなったな」と。
Commented by tmフリーク at 2012-06-04 11:15 x
さすが大ちゃん。ただ違いの判る男ではなく、違いの理由までもわかる男ですね。
Commented by 夢追い虫 at 2012-06-04 12:56 x
お疲れ様でした!
色々と話ができれば良かったんですが、あまりにもtmが元気なもので降りると放心状態でした。
だいちゃんが社長を追いかける後ろ姿は、とーっても楽しそうに見えましたけど笑
また走りましょう!
Commented by 混合燃料 at 2012-06-04 20:50 x
みんな元気ありすぎです。
そしてtmが好きなのが伝わってきました。
また山で会いましょう。
Commented by tmオヤジ at 2012-06-05 09:01 x
どーもtmおやじです。先日は、楽しい時間を、ありがとうございました。又ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした、これに懲りず、また走りましょうーね、
Commented by tm144en at 2012-06-05 11:55
>tmフリークさん

いえいえ!滅相も御座いません!!

またよろしくお願いします☆

>夢追い虫さん

お疲れ様でした!

『放心状態』

いいですね☆tmはまさに『放心状態』にさせてくれるマシンです。これからのtmライフが楽しみですね!

ギリギリ追いつけそうだと、テンション上がっちゃうんですよね〜(笑)
またご一緒しましょう☆

>混合燃料さん

とはいうものの、ナラシが終わったら、激変されるんじゃないんですか〜!?笑
また遊んで下さい!

>tmオヤジさん

お疲れ様でした!
いえいえ!ご無事だったのが何よりです♪
また走りましょう!
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by tm144en | 2012-06-04 08:47 | tm 144en | Comments(5)

カメラとバイクとエトセトラ


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