最強BMW敗北寸前!? 富良野ツーリング☆
2009年 04月 27日
30を目前にし、仕事の終わった後寝ないで出かける事が本当に辛くなって来た今日この頃。
休みの日、11時に起きて思う事。「やべ!!」
何しよう!?今日何しよう?何したかったんだっけ??
漠然と考えていた事は、フサベルでオフ行く事だった。しかし気が乗らない。フサベル君はメンテ途中でバラバラ状態なので、それを組み上げて、、、、と考えて萎える。
ガレージ作業の日にしてもいいか。しかし天気が悪い。気が重たい。こんな気分で良い整備が出来る気がしない。
雨が降ってる。。。。雨、、、大雨!?、、、、あ、そうだ。
「吹き上げ温泉行こう!!」
目的は、温泉もさることながら、BMWウェアー『アトランティス3』の防水性能のテストを兼ねたツーリングにしよう。
思えば、このウェアーを着ている時に大雨に当たった事が無い様に思える。これって本当に完全防水なんだろうか??
富良野なら近いから、この時間からでもサクッと行って帰ってこれる。決まりだね☆
富良野吹き上げ温泉ツーリングはこうして始まった。後に想像を絶する困難が待ち受けてるとも知らずに、、、、、、
ルートはいつも通り、三笠道々116号線からである。もう幾度と無く通った道。
14:00千望峠付近
千望峠パーキングまで行かず、はるか手前からの方が眺めが良い。
このポイントで初めてバイクを止める。良い眺めだ。遠くに見える、ウネウネとした道がなんとも良い。
この時点で、既に『アトランティス防水性能テスト』は中止を余儀なくされていた。大雨はおろか、少し日も射している様に見える。とんだ『晴れ男』である。
十勝岳も遠くに望む事が出来る。逸る気持ちに促され、この場を後にする。
吹き上げ温泉に向かう、道々291号線の入り口の電光掲示板に『山間部積雪の為夏タイヤ不可!!』の文字。
「まじでぇ、、、、」
3年前の悪夢が甦る。。。。。
まだこのバイクに乗り始めたばかりの秋も終わりを告げる頃、その時も吹き上げ温泉を目指していた。
山はもう雪化粧をしていたが、気温もプラスでアスファルトも出ていたので、行けそうな気がしていた。というか、行けそうな『気にさせる』バイクなのだ、モントークは。
しかし、上って行くとアスファルトが白い絨毯に変わってしまい、上り途中の一旦停止後再始動が出来なくなってしまう程だった。
仕方がないのでUターンし引き返すが、今度は下りである。慎重に降りたつもりだったが、車体はいとも簡単に『制御不能』となり転倒。そのまま100メートル程滑ってガードレールのお陰で止まれたのであった。
。。。。。。無理はしないどこう。少しでも積もっていたら引き返そう。
しかし、雪など降っていそうにない。行けるだろうか!?
15:00 吹き上げ温泉手前の道
行けちゃった☆運が良かった。
早速温泉だ!
、、、、服を脱ぎ始めるのを見計らって、ポツポツと雪が降り始めて来た。
「あ〜〜〜〜〜〜☆極楽じゃ♪」
雪はだんだんとその勢いを増していく。
いつもなら2時間は浸かるのだが、この降り方に何か感じるモノがあって1時間で切り上げる事にした。
というか、低い!!気温が低い!!気がつけば氷点下になってるよ!!!!
髪がバッキバキに凍ってる。これでヘルメットを被れと!?
しかし、凍った髪の上からヘルメットを被る事に、いちいち抵抗を感じている場合でないことに、その時はもう気付いていた。
「やばい。。。積もってる!!」
跨がってクラッチを繋いでも、むなしくリアタイヤは空転するだけ。アクセルを充てれば、「イヤ!イヤ!」とケツを振るだけ。
3年前の悪夢が再現されてしまった。。。。。。どころの騒ぎでは無い。あの時より遥かに上に上っているのだ。
とにかく行くしかない。もう16時をとっくにまわっている。日が落ちるまでには麓に下りなければ!!
針の穴のようなトラクションを探りながら、一歩また一歩と歩みを進める。
駐車場を出てしばらくは上りになるので、なかなか進む事が出来ない。
やっとの思いで上りきったら、今度は恐怖の下り、『ダウンヒルバトル』である。
エンジンを止め、両足を地面に引きずりながら、指先のブレーキタッチに全神経を注ぐ。スピードがのって、ロックしてしまったらアウトだ。
逸る気持ちを押し殺し、下りも一歩また一歩ゆっくりと下りて行く。
17:00 温泉から、道々291号線分岐地点の少し手前
やっとここまで来た。1時間掛かって進んだ距離は、『2km』。
麓まではあと16kmある。。。。。。。。。8時間??
いや、しかし道々291号線に入ってしまえば、きっとアスファルトが出ているに違いない。それだけが希望だ!!
と、その前に、分岐地点『少し手前』にいるのだが、信じられない『上り』になっている。
少し『傾斜』がかっているだけで、前に進まなくなるっていうのに、これは完全に『坂道』である。
重量300kgに迫るその車体を、渾身の力で押した。
これで最後だ!あと少し、数十メートル行けば、アスファルトに出逢える!アスファルトに逢いたい!!
「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁxxxxxxxxxxxxxxxxx!!!!!!!!!!!!!!!」
17:15 分岐地点
愕然とした。考えが甘かった。
いや、薄々感づいていたが、自分を騙さないとモチベーションが保てなかった。
どこまで続くんだろう。さすがに麓は大丈夫だろうが。。。。などと考えている暇は無い。日没が迫っている。
今出来る事は、とにかく『進む』ことだけである。出来る限りゆっくり、『急ぐ』。
17:50
うっすらアスファルトが見えてきた。今の所時速4kmペースだ。暗くなる前にはなんとかなりそうだ。
途中、十勝岳温泉『わかば』というバスとすれ違ったが、バスの右側部分に書かれている文字は、逆から書かれてあり『ばか』に見えた。
「悪かったな(怒)!!」
18:00
やった!もう大丈夫だ!6km地点に差し掛かり、やっと希望の光が射した。
まだ完璧ではないが、時速40km位でなら走れそうだ。
やり遂げた!諦めなかった!レッカー呼ぼうかと考えもしたが、自分の力だけでここまで来た。
幸運にも、すれ違った何十台の車の誰一人として声をかけて来なかった(笑)
18:40 国道38号線手前
美唄の山がとても幻想的で、今までの苦労を労ってくれているかのようだった。
さて、運命の分かれ道。国道38号線を
左折→来た道を戻る最短ルート。ただし、山間道の為雪の危険性あり。
右折→国道沿いに芦別、滝川を経由する遠回りだが安全ルート。
僕の出した答えは、、、、、
『左折!!』
山間と言っても標高は低い。十勝岳程の事は無いはずだ。積もって無いはずだ!!!
結果は、、、、、
『不正解!!!!!!!!!!!!』
いや、恐らく、国道沿いでも変わらなかっただろう。
それもそのはず。今度の敵は『路面』では無く『吹雪』なのだから。。。。
もうデジカメを取り出す事が出来ない。出した瞬間壊れてしまうだろう、猛吹雪である。
あげくの果てに、先ほどかいた大量の汗が冷えてきた。ヒーターベスト着てるのに!?気温は恐らく0℃位だろうか。
さらに湿気でシールドが曇ってしまう。『雪』を想定してないヘルメットだったので、シールド対策を疎かにしていた。
寒さ、吹雪、日没、視界不良、路面凍結、、、、、、
真冬なら、それなりのつもりでいるので問題ないが、今日は『そのつもりでは無かった』。
どれか一つか、悪くて2つ位なら、BMWの底力でなんとかなるだろうが、いくらなんでも最悪だ。はっきり言ってバイクに乗る状況では500%無い。
でも一歩、また一歩。少しづつ、少しづつ。止まったり、諦めたりしなければ、必ずゴールが見えるはず。
そして、、、、、
20:30
☆☆☆☆☆☆ゴーール☆☆☆☆☆☆
休みの日、11時に起きて思う事。「やべ!!」
何しよう!?今日何しよう?何したかったんだっけ??
漠然と考えていた事は、フサベルでオフ行く事だった。しかし気が乗らない。フサベル君はメンテ途中でバラバラ状態なので、それを組み上げて、、、、と考えて萎える。
ガレージ作業の日にしてもいいか。しかし天気が悪い。気が重たい。こんな気分で良い整備が出来る気がしない。
雨が降ってる。。。。雨、、、大雨!?、、、、あ、そうだ。
「吹き上げ温泉行こう!!」
目的は、温泉もさることながら、BMWウェアー『アトランティス3』の防水性能のテストを兼ねたツーリングにしよう。
思えば、このウェアーを着ている時に大雨に当たった事が無い様に思える。これって本当に完全防水なんだろうか??
富良野なら近いから、この時間からでもサクッと行って帰ってこれる。決まりだね☆
富良野吹き上げ温泉ツーリングはこうして始まった。後に想像を絶する困難が待ち受けてるとも知らずに、、、、、、
ルートはいつも通り、三笠道々116号線からである。もう幾度と無く通った道。
14:00千望峠付近
千望峠パーキングまで行かず、はるか手前からの方が眺めが良い。
このポイントで初めてバイクを止める。良い眺めだ。遠くに見える、ウネウネとした道がなんとも良い。
この時点で、既に『アトランティス防水性能テスト』は中止を余儀なくされていた。大雨はおろか、少し日も射している様に見える。とんだ『晴れ男』である。
十勝岳も遠くに望む事が出来る。逸る気持ちに促され、この場を後にする。
吹き上げ温泉に向かう、道々291号線の入り口の電光掲示板に『山間部積雪の為夏タイヤ不可!!』の文字。
「まじでぇ、、、、」
3年前の悪夢が甦る。。。。。
まだこのバイクに乗り始めたばかりの秋も終わりを告げる頃、その時も吹き上げ温泉を目指していた。
山はもう雪化粧をしていたが、気温もプラスでアスファルトも出ていたので、行けそうな気がしていた。というか、行けそうな『気にさせる』バイクなのだ、モントークは。
しかし、上って行くとアスファルトが白い絨毯に変わってしまい、上り途中の一旦停止後再始動が出来なくなってしまう程だった。
仕方がないのでUターンし引き返すが、今度は下りである。慎重に降りたつもりだったが、車体はいとも簡単に『制御不能』となり転倒。そのまま100メートル程滑ってガードレールのお陰で止まれたのであった。
。。。。。。無理はしないどこう。少しでも積もっていたら引き返そう。
しかし、雪など降っていそうにない。行けるだろうか!?
15:00 吹き上げ温泉手前の道
行けちゃった☆運が良かった。
早速温泉だ!
、、、、服を脱ぎ始めるのを見計らって、ポツポツと雪が降り始めて来た。
「あ〜〜〜〜〜〜☆極楽じゃ♪」
雪はだんだんとその勢いを増していく。
いつもなら2時間は浸かるのだが、この降り方に何か感じるモノがあって1時間で切り上げる事にした。
というか、低い!!気温が低い!!気がつけば氷点下になってるよ!!!!
髪がバッキバキに凍ってる。これでヘルメットを被れと!?
しかし、凍った髪の上からヘルメットを被る事に、いちいち抵抗を感じている場合でないことに、その時はもう気付いていた。
「やばい。。。積もってる!!」
跨がってクラッチを繋いでも、むなしくリアタイヤは空転するだけ。アクセルを充てれば、「イヤ!イヤ!」とケツを振るだけ。
3年前の悪夢が再現されてしまった。。。。。。どころの騒ぎでは無い。あの時より遥かに上に上っているのだ。
とにかく行くしかない。もう16時をとっくにまわっている。日が落ちるまでには麓に下りなければ!!
針の穴のようなトラクションを探りながら、一歩また一歩と歩みを進める。
駐車場を出てしばらくは上りになるので、なかなか進む事が出来ない。
やっとの思いで上りきったら、今度は恐怖の下り、『ダウンヒルバトル』である。
エンジンを止め、両足を地面に引きずりながら、指先のブレーキタッチに全神経を注ぐ。スピードがのって、ロックしてしまったらアウトだ。
逸る気持ちを押し殺し、下りも一歩また一歩ゆっくりと下りて行く。
17:00 温泉から、道々291号線分岐地点の少し手前
やっとここまで来た。1時間掛かって進んだ距離は、『2km』。
麓まではあと16kmある。。。。。。。。。8時間??
いや、しかし道々291号線に入ってしまえば、きっとアスファルトが出ているに違いない。それだけが希望だ!!
と、その前に、分岐地点『少し手前』にいるのだが、信じられない『上り』になっている。
少し『傾斜』がかっているだけで、前に進まなくなるっていうのに、これは完全に『坂道』である。
重量300kgに迫るその車体を、渾身の力で押した。
これで最後だ!あと少し、数十メートル行けば、アスファルトに出逢える!アスファルトに逢いたい!!
「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁxxxxxxxxxxxxxxxxx!!!!!!!!!!!!!!!」
17:15 分岐地点
愕然とした。考えが甘かった。
いや、薄々感づいていたが、自分を騙さないとモチベーションが保てなかった。
どこまで続くんだろう。さすがに麓は大丈夫だろうが。。。。などと考えている暇は無い。日没が迫っている。
今出来る事は、とにかく『進む』ことだけである。出来る限りゆっくり、『急ぐ』。
17:50
うっすらアスファルトが見えてきた。今の所時速4kmペースだ。暗くなる前にはなんとかなりそうだ。
途中、十勝岳温泉『わかば』というバスとすれ違ったが、バスの右側部分に書かれている文字は、逆から書かれてあり『ばか』に見えた。
「悪かったな(怒)!!」
18:00
やった!もう大丈夫だ!6km地点に差し掛かり、やっと希望の光が射した。
まだ完璧ではないが、時速40km位でなら走れそうだ。
やり遂げた!諦めなかった!レッカー呼ぼうかと考えもしたが、自分の力だけでここまで来た。
幸運にも、すれ違った何十台の車の誰一人として声をかけて来なかった(笑)
18:40 国道38号線手前
美唄の山がとても幻想的で、今までの苦労を労ってくれているかのようだった。
さて、運命の分かれ道。国道38号線を
左折→来た道を戻る最短ルート。ただし、山間道の為雪の危険性あり。
右折→国道沿いに芦別、滝川を経由する遠回りだが安全ルート。
僕の出した答えは、、、、、
『左折!!』
山間と言っても標高は低い。十勝岳程の事は無いはずだ。積もって無いはずだ!!!
結果は、、、、、
『不正解!!!!!!!!!!!!』
いや、恐らく、国道沿いでも変わらなかっただろう。
それもそのはず。今度の敵は『路面』では無く『吹雪』なのだから。。。。
もうデジカメを取り出す事が出来ない。出した瞬間壊れてしまうだろう、猛吹雪である。
あげくの果てに、先ほどかいた大量の汗が冷えてきた。ヒーターベスト着てるのに!?気温は恐らく0℃位だろうか。
さらに湿気でシールドが曇ってしまう。『雪』を想定してないヘルメットだったので、シールド対策を疎かにしていた。
寒さ、吹雪、日没、視界不良、路面凍結、、、、、、
真冬なら、それなりのつもりでいるので問題ないが、今日は『そのつもりでは無かった』。
どれか一つか、悪くて2つ位なら、BMWの底力でなんとかなるだろうが、いくらなんでも最悪だ。はっきり言ってバイクに乗る状況では500%無い。
でも一歩、また一歩。少しづつ、少しづつ。止まったり、諦めたりしなければ、必ずゴールが見えるはず。
そして、、、、、
20:30
☆☆☆☆☆☆ゴーール☆☆☆☆☆☆
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gute fahrt 1号
at 2009-04-27 02:17
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オイラは今日清田のD社のディーラーさんにRSでお使いに行きました。R36が積雪4cm位で真っ白。RSは大変良く走ってくれました。直線のようなコーナーで軽くカウンターをあてながら、気持ちいい!と思いながらも、我ながら馬鹿だなーと思っていましたが、もっと馬鹿なお人がいて安心しました。きっと、オイラは、まだ大丈夫。まだましな方に違いない。うん。
0
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おじさん
at 2009-04-27 07:43
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tm144en at 2009-04-27 12:59
>gute fahrt 1号さん
札幌も積雪があったみたいですね。帰って来てビックリしました!!
というか、何をおっしゃいますか!!誰に感化されたとお思いですか!?責任とって下さい(笑)
>おじさん
ありがとうございます。
でもまったくの想定外でした(汗)。さすがに判ってれば行かなかったでしょう。
携帯替えたばかりで、天気予報見るのが『おっくう』だったのが敗因です(笑)
札幌も積雪があったみたいですね。帰って来てビックリしました!!
というか、何をおっしゃいますか!!誰に感化されたとお思いですか!?責任とって下さい(笑)
>おじさん
ありがとうございます。
でもまったくの想定外でした(汗)。さすがに判ってれば行かなかったでしょう。
携帯替えたばかりで、天気予報見るのが『おっくう』だったのが敗因です(笑)
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アホアホ隊1号
at 2009-04-27 20:21
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tm144en at 2009-04-28 08:09
by tm144en
| 2009-04-27 00:09
| BMW R1200c モントーク
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Comments(5)