2017年 05月 25日

【tm125EN】惨劇のアト

ガレージに戻り、とりあえず腹ごしらえと洗車を済ませ、

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いよいよメスを入れる覚悟を決めた。

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キックが下りない。故に、中で『何か』が引っかかってるという訳だから、尋常ではない。

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だが、シリンダーを外して正直拍子抜けした。思いの外ひどい状況ではなかったからだ。咄嗟にクラッチを握ったのが、功を奏したのだろう。

だからといって、

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これではどうにもならない。大きく壊れていようが、小さく壊れていようが、壊れていることに変わりはないのだから。

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ピストンリングの切れ目が埋まってる、、、と思ったら、

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どうやらこっちが切れ目のほうである。つまり、さっきのは削れて切断された状態だったのだ。

破損はピストンにとどまらない。この時点でもなお、クランクは回らない。破片がクランクに侵入し、引っかかっているのだろう。

あるいは、、、

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とにかく、全て分解した。
tmの腰下に手を出すのは、これが初めてである。

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問題のクランク。

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しかし、なんとまぁ美しいことか。さすがtmである。既に鏡面に磨きがかけられ、一縷の隙も無い。
こういうことを当たり前に行っていることの『価値』というものを、改めて実感した瞬間であった。

ーーーーしかしながら、今は壊れている。

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コンロッドには傷が入り、うっすら焼け色がかかっている。

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クランクにも焼け色が付いており、そして残念ながら、というか予想通りというか、クランクベアリングはバラバラに砕けていた。あわよくば腰上だけで、、、という淡い期待は、脆くも潰えた。

ところで、

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何が挟まっているのかと思い、

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引っこ抜いてみると、

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どうやらコルクのようである。クランクに開けられた穴を塞ぐ為にコルクを使用するあたり、さすがイタリア人というべきか。

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クランクピンは、おいそれとは抜けなさそうな精度で圧入されている。真ん中のピンのような物もよく解らない。

他のマシンであれば独学で適当な作業も辞さないが、ことtmに関しては、やはりうえさかさんのご教授なくして触ることなど許されない。

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シリンダーにも傷。
たしか、ニカジルメッキ(?)だかが施されており、ボーリングは不可だと聞いた記憶がある。
つまり、シリンダー交換ということになるのだろう。

クランクも、ピンとベアリングを交換することで済めば良いが、精度的な問題でもしそれが不可なら、アッセンブリー交換の可能性も否定はできない。

そうなれば、ピストン、コンロッド、クランク、シリンダー、シリンダーヘッド全てを新品に交換ということにもなりかねない。

、、、、

、、、、

、、、、

あ、めまいが、、、

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ただ、この状況を『楽しんで』いる自分がいる。

マシンを壊しておいて不謹慎なのだが、やはり、どうしても私は『乗る』より『触る』方が好きらしい。
tmという、まさに珠玉というべきマシンに搭載されたエンジン。
そのエンジンに手をかけるということが、どれほど尊いことか私には理解出来ている。

だからこそ、気分が高揚せずにはいられない。

エンジンブローがなんだ。壊れたんなら直せば良い。レーシングエンジンなんだから、間違った使い方をすれば、壊れるのは当たり前。このエンジンに、安全マージンという概念は無い。

あの『2%』をつかう直前までは、至って順調だった。全く不穏な印象など無かった。

しかし、そのたった『2%』のスロットルを開けたばっかりに、メインジェットの供給量を超えた空気がエンジンに送り込まれ、混合気が薄くなり高温燃焼。結果ピストンが溶けてしまった。

私の無知と愚かさ故、尊いエンジンを壊してしまったのだ。

されど、壊れたのはたかがエンジン。無知と愚かさの代償は、お金で解決出来る。人をハネたり、自分が怪我をした訳ではないのだから、何も問題はない。

つまり、待っているのは、、、

『楽園』

# by tm144en | 2017-05-25 03:41 | tm125EN | Comments(0)
2017年 05月 24日

【tm125EN】(第6回)早朝河原イディング(サスセッティング変更)〜カナシミの2%(後編)

「放つ!」

残された『2%』のアクセル開度を解き放つべく、右手に力を加えた。

その瞬間、異変は直ぐに感じ取った。

「出ない。パワーが出てない」

マシンから加速する意思が伝わってこなかったのだ。

ということはマズい。今直ぐに、この解放した『2%』を封印する必要がある。

「キュン!」

「あ、間に合わない!」

咄嗟にクラッチは握っていた。

判っていた。判っていたんだ。だから、異変を感じ取ったその瞬間、「ダメだ」と直ぐに判断した。
判断したからこそ、アクセルを直ぐに戻そうとした。咄嗟にクラッチも握っていた。

だが、それは一瞬の出来事だった。間に合わなかった。

クラッチを握る寸前、わずかにリアタイヤがロックしたのを、私の体は感じ取っていた。
そこで、全てを察した。

さっきまでの咆哮が、まるで夢だったかのように、今、跨っているマシンからは、何の音もしていない。
アスファルトとタイヤの摩擦音を除いて。。。

目一杯握っている左手と、捻ることを諦めた右手。
さっきまでの出来事が、夢ではない、真実だったことを証明するかのように、マシンは慣性の法則に従い虚しく前に進んでいた。。。。。



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『棚落ち』


この状態を、そう呼ぶ。


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何で他人のせいにするがじゃあ!

悔しさで大きくうなるがじゃあ!

ほじゃきそこで耐えて笑うがじゃあ!

表裏一体の『哀』『楽』 


# by tm144en | 2017-05-24 03:56 | tm125EN | Comments(1)
2017年 05月 23日

【tm125EN】(第6回)早朝河原イディング(サスセッティング変更)〜カナシミの2%(前編)

10-feet 『2%』



何で他人のせいにするがじゃあ!

悔しさで大きくうなるがじゃあ!

ほじゃきそこで耐えて笑うがじゃあ!

表裏一体の『哀』『楽』 


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その朝は、ブレーキフルード交換から始まった。

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前回の河原イディング時に感じた違和感。ブレーキの効きが甘くなっていた。ついこの間にエア抜きをしたばかりなのに、この短いスパンでまたそう感じるということは、ブレーキラインの不具合を疑わざるをえない。
近い内に、シール関係を全て交換した方が良いだろう。

ーーーーー今思えば、これはマシンからのメッセージだったのかもしれない。「今日は乗るな」という。。。

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5月も後半を迎え、早朝ライディングも寒さをあまり感じなくなってきた。加速度を増す翠緑が、否応なしに夏の訪れを予感させる。今年はどんな夏になるだろうか。。。

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1周走って直ぐに、その『違和感』に気がついた。

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私としたことが。ブレーキフルード交換の際に緩めたアクセルホルダーを、ちゃんと固定するのを忘れていたようだ。しかも、ボルトが欠落している。
もう片方のボルトは緩めていないので、そこそこ固定はされているが、このままの状態では少し動いてしまう。

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あいにく、予備のボルトなど持ってきてない。車体を見回しても、外して良さそうなボルトなどついてるはずがない。

「困った時はタイラップ」

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ひとまず、これで応急処置を施した。完璧ではないが、ライディングに支障のない程度にはしっかりと固定されたと言える。

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今日のサスセッティング変更は、フロントのダンパーを上下とも1クリック強めただけ。前回、弱めた1クリックだったが、1週空けて再度乗ってみると、やはりちょっと腰が弱い感じがしたので、元に戻すことにした。

今日も20周を目標とし、2周ずつ休みながら周回を重ねていった。
10周目を超えた辺りからだろう。徐々にライディングのリズムをつかみ始め、イメージ通りの走りになる場面もチラホラ出た。
膝の爆弾が気になりつつも、ジャンプセクションも積極的にアクセルを開けていくようになった。

「これはまずい。今、俺、調子コイてる。」

まさに、前十字靭帯を断裂したあの時と、同じ精神状態だった。
己の力量を量り間違え、リスク管理を怠り、根拠の無い走りに没頭し、そして沈没する。

また、同じ過ちを繰り返すのか?

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いや、違う。『同じ過ち』は繰り返さない。あの時とは違う。リスク管理を怠り、根拠の無い走りに没頭しても、己の力量はしっかりと把握している。出来るはずの無い走りが、出来るとは思っていないし、出来るようになるとさえも、思っていない。

2周ずつ休むのが、何よりの証拠。解っている。自分の器くらい、解っている。。。

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2周を走り終え、そそくさと河原を後にする。

今日は風が無い。フロントのダンパーも少し硬くしたから、先週よりも最高速が出せるかもしれない。先週は風の影響とフロントの挙動から、120kmをマークした所で諦めた。アクセル開度はまだあと『2%』くらいは残されていたから、125kmか、はたまた130kmは出るかもしれない。

アクセルを開け、快音を轟かせながらマシンをグングン加速させる。

100、、、110、、、115、、、

いよいよ、120の壁を越える時がきた。

、、、118、、、、119、、、、120、、、、

よし。120に到達した。フロントも安定している。まだ出せる。しかも、残りの2%を残してもなお、まだまだマシンは加速している。

、、、、121、、、、122、、、、

『tm125』
なんて底知れないマシンなんだ。リアに52丁というスプロケットを装備し、どうしてこれほどまでの速度が出せるというのか。エンジンは、クランクは一体どこまで回るというのか?『レッドゾーン』という概念は、果たして存在するのか?

見たい。聞きたい。感じたい。オマエの最高の咆哮を。陶酔させてくれ。官能に満ちたその声で。
この、、、、残された、、、、『2%』を、、、、


「放つ!」





# by tm144en | 2017-05-23 04:41 | tm125EN | Comments(0)
2017年 05月 21日

【tm125EN】(第6回)河原イディング!

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あ〜〜よっしゃイくぜ〜〜・:*+.\(( °ω° ))/.:+


# by tm144en | 2017-05-21 05:39 | tm125EN | Comments(0)
2017年 05月 20日

大量出費(その1)〜シャーゼー〜

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きやがったな〜!シャーゼー!

全部で6枚!合計26400円!!

内訳は、

軽トラ:4000円
K1、DB7、チャレンジ:各6000円
tm:2400円
バンバン:2000円

となってます。
2輪が値上げになったのが、地味に効いてますねぇ(痛)もはや軽トラの方が安い(笑)

まぁ、乗用車1台持つよりはまだまだ安いですけどねー☆


# by tm144en | 2017-05-20 07:27 | Comments(2)